スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんが19日、スイスのダボスで国際エネルギー機関(IEA)のビロル事務局長と面会し、世界の産業界と投資家に対し化石燃料への全投資を中止するよう訴えた。写真は1月29日、ダボスで撮影(2023年 ロイター/Arnd Wiegmann)

グレタさん、化石燃料投資の全面停止訴え IEA事務局長と面会

[ダボス(スイス) 19日 ロイター] – スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんが19日、スイスのダボスで国際エネルギー機関(IEA)のビロル事務局長と面会し、世界の産業界と投資家に対し化石燃料への全投資を中止するよう訴えた。

面会は、当地で開催している世界経済フォーラム年次総会ダボス会議)の合間に円卓形式で行われた。この席でトゥンベリさんや同行した環境活動家は、企業トップらに新たな原油・ガス・石炭採掘の「中止通告書」を送付したと明かした。

トゥンベリさんは「逃げ道がある限り、化石燃料への投資は続く。こうして人々は裏切られ続ける」と述べた。

原油・ガス業界は化石燃料について、低炭素経済移行の中でエネルギーミックスに依然大きな役割を果たしていくもので、業界はエネルギー移行の一部として位置付けられるべきと主張している。

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