韓国を訪問したオースティン米国防長官は31日、李鐘燮国防相と会談した(Jeon Heon-Kyun/Pool via REUTERS REFILE - QUALITY REPEAT)

米韓防衛相会談、合同軍事訓練や拡大抑止計画強化へ 北朝鮮に対抗

[ソウル 31日 ロイター] – 韓国を訪問したオースティン米国防長官は31日、李鐘燮国防相と会談し、北朝鮮の兵器開発に対抗し、有事を防ぐために両国の軍事訓練や拡大抑止計画策定を強化することで合意した。

米韓国防相の会談は昨年11月の年次安全保障協議以来。オースティン長官はこの後、フィリピンを訪問する。

共同記者会見で李国防相は「力を通じた朝鮮半島の平和実現に向け、合同演習と訓練の規模を拡大し、レベルを高めることを約束した」と述べた。

オースティン長官は今回の訪韓の目的は、緊張と挑発が高まる中、安全保障上の共通の課題に取り組むため協力を深め、韓国に対する米国のコミットメントを「鉄壁のもの」として再確認することだと説明した。

共同声明は、今年の合同軍事演習を拡充し、空母や爆撃機など米国の戦略的資産をさらに投入することを約束したとしている。

今週初め訪韓した北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は韓国にウクライナへの軍事支援拡大を要請した。

ストルテンベルグ氏の発言について問われた李氏は、状況を注視しているとしながらも、ウクライナへの軍事支援について踏み込んだ発言は避けた。

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