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ワクチン接種は義務か? 医療機関実習生へのワクチン推奨解消へ署名募る

医療機関の実習生に対し「ワクチン接種は任意」としながらも、なかば強制的な接種を促される環境下に実習生が置かれているとして、全国有志看護師の会(以後 看護師の会)が、署名サイト「Voice」で医療及び福祉系学生に対するワクチンハラスメント(ワクハラ)の改善を求める署名を募っている。署名は厚生労働省、文部科学省へ提出される。

実習の必要性をタテに、学生にワクチン接種を強く推奨したり、ワクチン接種を入学時の条件にしたりする医療機関の行為が、ハラスメント行為にあたるとして、看護師の会は学生へのワクチンハラスメントの状況を改善する署名を募った。

新型コロナウイルス感染症(以後、新型コロナ感染症)が発生して3年たった今でも、新型コロナ感染症がひとたび発生すると、入院患者や施設入居者の命に関わる重大なリスクにつながるとして、一部の医療機関は未だに慎重な態度を崩していない。

 

医療従事者のワクチン接種は義務ではない

全国有志看護師の会の代表、竹口さんによると、竹口さん自身、医療従事者へのワクチン先行接種当初から接種の強要に近い何か脅迫めいたものを感じたこともあったという。

医療機関内での、ワクチン未接種者に対するこうした差別的とも言える扱いについて、厚生労働省からは、これまで3回にわたって行政文書が出されており、「ワクチン接種や PCR 検査等について、実習施設側に対し、検査等が実習の受入れの必須要件にならないよう、受入れ機関との対話を積極的に行うよう努めてください。ワクチン接種は、あくまで任意のものであるので、学生等に強制することのないよう実習先に説明し理解を求めてください」と言う内容が明言されている。

学生の中には、自身の意思でワクチン接種を断ったものの、医療機関から単位取得や卒業に支障がでるとほのめかされ、不本意ながらもワクチンを打つケースも少なくない。

竹口さんは、資格を取得して将来「医療や福祉」の担い手になろうとしている学生が、接種したくないのにワクチン接種を選択しなくてはならないような状況は、教育現場からなくさなければならないと言う。

 

望まぬワクチン接種後、健康被害が

ある学生は3回目のワクチンを学校から受けるように言われ、躊躇していた。

というのも全く元気だったのに、ワクチン接種後に、膠原病を発症し苦しんでいる子や喘息が再発して苦しんでる子がいたり、生理不順になった子がいるなど、様々な健康被害を受けた学生の話を聞いていたからだ。

しかも、その学生がワクチン接種する会場のワクチンのロット番号は、厚労省の副反応報告に、ワクチン接種後、死亡した事例があげられている「死のロットナンバー」だった。

その学生はコロナワクチン接種を拒否した。

すると、学校から「自分の健康を考えることもいいですが、医療者として患者さんを守ることを考えてください。もっと柔軟な考えを持って下さい」と言われた。

そしてワクチンを接種しなかった場合に単位取得のための措置はあるのか尋ねると、「あなた1人のために?」とも言われた。

その学生は、「いくらワクチン接種は任意と言われていても、このように学校側から言われれば、多くの学生が接種してしまう」と訴えた。

そして、ワクチン接種後、健康被害が起こった学生たちは、病院に受診した際、「ワクチン接種が原因ではない」と言われている。

 

重症化していない若者のワクチン接種は妥当か?

看護師の会は「学生は、”実習への配属や単位の認定取得、卒業を認定してもらう”といった弱い立場です。このような心理的プレッシャーが常にある弱い立場の学生に対し、実習を理由としたワクチン接種の強い推奨は、ハラスメント以外の何ものでもない」と訴える。

竹口さんは、今現在、新型コロナワクチンとして世界で使用されているmRNA型ワクチンについて、「緊急事態のなか、58日間という異例の短期間で特例承認され、人類史上初めて使用されたものだ。中長期の安全性については確立されておらず、専門家の間でも意見が割れていた。コロナ対策としてワクチン接種を進めることについてはもっと議論すべきだったのではないか」と語る。

全国有志看護師の会は「新型コロナでほとんど重症化しない若い世代の学生に新型コロナワクチンを接種することが、医学的に妥当と言えるのか?」と疑問を呈している。

署名は2月8日現在で5667名、寄付は95万9600円集まっている

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