三菱重工業株式会社のH2Aロケット、参考写真(Photo credit should read JIJI PRESS/AFP via Getty Images)

日本、北朝鮮と災害を監視する情報衛星を打ち上げ

日本は1月下旬、北朝鮮の軍事拠点の動きを監視し、自然災害への対応を改善する任務を担う政府の情報収集衛星(IGS)を搭載したロケットの打ち上げに成功した。

三菱重工業株式会社が打ち上げたH2Aロケットは、日本の南西部にある種子島宇宙センターから打ち上げられ、東アジアにおける脅威の高まりを受けた軍事力を強化する日本政府の取り組みの一環として、偵察衛星IGS-Radar 7を搭載している。

三菱重工は、衛星は予定された軌道に入ることに成功したと発表した。

この衛星は24時間体制で、厳しい気象条件の下でも地上の画像を撮影することができる。 日本は1988年に北朝鮮のミサイルが上空を通過した後、情報収集衛星(IGS)プログラムを開始し、ミサイル発射の可能性を早期に警告するために10衛星で構成されるネットワークを構築することを目指している。 これらの衛星は災害の監視や対応にも利用可能だ。

岸田文雄首相は1月26日の声明で、「政府はIGS-Radar 7やその他の偵察衛星を最大限に活用し、日本の国家安全保障と危機管理に最大限の力を発揮する」と述べた。

岸田内閣は2022年12月、中国や北朝鮮の急速な兵器進歩を理由に、長年にわたる自衛のみの原則を破る、反撃能力として長距離巡航ミサイルの保有を含む新たな国家安全保障戦略を採択した。

敵の攻撃を先制するための反撃には、情報収集やサイバーセキュリティ能力の大幅な向上と、日本の同盟国である米国からの大きな援助が必要だと専門家は指摘する。

液体燃料のH2Aロケットは、2003年から40回連続で成功を記録している。 三菱重工業と宇宙航空研究開発機構は、2024年に退役するH2Aの後継機として、主力となるH3ロケットの開発を進めており、 H3の最初の打ち上げは2023年2月に予定されている。

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