焦点:中国、高高度気球の軍事利用に強い関心
[北京 6日 ロイター] – 米中両国は中国の偵察気球が米国の本土上空を飛行した問題を巡り対立しているが、研究者の論文など数十件に上る中国側の資料からは、中国が高高度気球技術の軍事目的での利用に関心を強めている様子がうかがわれる。
中国外務省は米本土上空を飛行した気球について、「研究用であり飛行コースを外れた」と繰り返し主張している。しかし中国の軍事研究者は最近、一般に入手可能な論文で、気球の開発を進め、特定の作戦向けに配備すべきだと主張している。
「特殊飛行体」を研究する人民解放軍の研究機関が昨年4月に発表した論文は気球について、「敵の防空システムを誘発・稼働させることができ、電子偵察の実行のための条件や、防空システムの早期警戒検知の評価、作戦対応能力を測ることができる」と指摘。敵の防空体制に対するテスト機能が軍事的有用性の一つだと主張した。
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