2月13日、2021年に関する調査で、米国の女子高校生の5人中約3人が、悲しみや絶望を感じていたことが分かった。ロサンゼルスで2021年8月撮影(2023年 ロイター/Mike Blake)

米女子高生の精神の健康が過去最悪に、性暴力増も=CDC

[13日 ロイター] – 2021年に関する調査で、米国の女子高校生の5人中約3人が、悲しみや絶望を感じていたことが分かった。米疾病対策センター(CDC)が13日に発表した結果で、過去10年間で60%の増加となる。

また、精神の健康に関するほぼ全項目で、同年齢の男子より悪い数字となった。

CDCのカスリン・エシアー氏は「10代女子の精神状態悪化や自殺思考・行為の症例数が、過去最高水準に達している」と語った。

調査は増加の原因を調べていないが、CDCは、女子高校生に対する性暴力が、この項目の調査が始まった17年から20%増加していると指摘している。

CDCのデブラ・ホアリー氏は「CDCも他の研究者も、この点に注目している。性暴力は、精神面の問題や薬物使用、長期的な精神への影響と関連があることをわれわれは認識している」と述べた。

CDCの調査によると、「悲しみや絶望感が持続している」と回答した女子高校生が全体の約57%となり、11年時点の36%から上昇。男子では同じ期間におけるこの割合は21%から29%となった。

青年期のリスクある性行動や薬物使用、いじめの数字は改善したものの、精神の健康や自殺思考、暴力の経験を示す数字は悪化した。

高校生全体で見ると、少なくとも2週間にわたり毎日続けて悲しみや絶望を感じて通常の行動が止まったとの回答割合が42%。10代の22%が過去1年間に自殺を考えたと回答し、その割合は女子が男子の2倍だった。

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