気球の撃墜可能に、無人機への武器使用基準を明確化 自民党了承
[東京 16日 ロイター] – 自民党は16日、安全保障調査会などの合同部会を開き、許可なく領空に侵入した無人機を自衛隊が撃墜できるようにするため、政府が示した武器の使用基準を了承した。政府が中国のものと推定した気球が再び飛来した場合を想定している。
自衛隊法は領空侵犯した外国の有人機への対処のみ定めており、正当防衛と緊急避難に限って武器使用を認めてきた。今回は無人機への対応指針を明確化し、ドローンや気球などに対しては地上の住民などに危害が及んだり、航空機の安全に影響する恐れがある場合にも武器を使用できるようにする。
小野寺五典・安全保障調査会長は部会終了後、「有人であれば相手の命がかかっているため高い要件での対処が必要だった。無人のアセットの場合は落下して国民に影響が出たり、民間航空機に影響が出る可能性がある中で対処する」と説明した。防衛省に速やかに訓練と準備を進めるよう伝えたとした。
関連記事
射程約1000キロ、中国沿岸部の一部も射程に収めるとされる国産12式対艦ミサイル。空中発射型が飛行試験段階に入った
防衛装備庁は長射程自爆型無人機(UAV)の脅威に対処する迎撃ドローンの実証試験をしている。単なる新兵器の導入にとどまらず、戦闘の様相が数週間単位で変化する「新しい戦い方」に対し、日本の防衛調達制度、そして脆弱な国内ドローン産業がどう応じるか
防衛省は8月4日、令和8年版防衛白書「日本の防衛」を公表した。今回の防衛白書では中、無人機や人工知能(AI)を活用した「新しい戦い方」への対応、防衛生産・技術基盤の強化、自衛隊員の処遇改善などを打ち出している。
防衛省が、これまで自前のシステムで管理してきた機密性の高い情報について、民間クラウドを利用した運用へ移行する方針であることが分かった。この記事では民間クラウドを利用に至った背景、抱える問題点、米国や欧州の動向について語る
日本の防衛力に新たな一歩。海自イージス護衛艦「ちょうかい」がトマホークを初実射。反撃能力の整備に向け、運用能力の確認を進めている