2月18日、日韓両政府は、北朝鮮が弾道ミサイル1発を東方向へ発射したと発表した。ミサイル発射の様子をテレビで見る人々、昨年12月ソウルで撮影(2023年 ロイター/Heo Ran)

北朝鮮が弾道ミサイル、ICBM級と日本分析 米全土射程か

[ソウル/東京 18日 ロイター] – 日韓両政府は18日夕、北朝鮮が弾道ミサイル1発を東方向へ発射したと発表した。ミサイルは1時間以上飛行し、北海道の西側に落下。

日本は、通常軌道で発射すれば米国本土全体が射程に入る大陸間弾道ミサイル(ICBM)級だったと分析している。北朝鮮は17日、米韓が核兵器の使用を想定した机上演習を来週実施することに強く反発していた。

韓国軍によると、北朝鮮は国際空港がある平壌郊外の順安から長距離弾道ミサイルを発射。日本の防衛省は、北海道渡島大島の西約200キロに落下したと推定している。航空機や船舶の被害情報はない。

岸田文雄首相は国家安全保障会議(NSC)の開催後、記者団に対し、ICBM級とみていることを明らかにした上で「国際社会全体に対する挑発をエスカレートさせる暴挙」と述べた。日本政府は北朝鮮に強く抗議した。韓国政府も、国連安全保障理事会の決議違反だと北朝鮮を非難した。

日本の防衛省によると、発射時刻は午後5時21分ごろ、落下は同6時27分ごろ、飛行時間は約66分だった。約900キロ飛翔し、最高高度約5700キロだったとみている。

会見した浜田靖一防衛相は今回のミサイルについて「弾頭重量などによっては1万4000キロを超える射程となりうるとみられ、米国本土が射程に含まれることになる」と語った。松野博一官房長官は、意図的に高く打ち上げる「ロフテッド軌道」で発射された可能性があると説明。「今後も各種ミサイル発射や核実験実施などさらなる挑発行為に出てくる可能性がある」との見方を示した。

北朝鮮が弾道ミサイルを発射するのは今年2回目。日本のEEZ内に落下したのは昨年11月18日以来で、その時も69分間飛行し、北海道渡島大島の西約200キロに落下した。北朝鮮は翌日、国営の朝鮮中央通信(KCNA)を通じ、新型ICBM「火星17」の発射実験を実施したと発表した[L4N32E0KP][L4N32E3LI]。

北朝鮮は今回のミサイル発射前日の17日、米韓が来週ワシントンで米国の核資産の運用改善を目的とした机上演習を行うと発表したことを受け、予定通り演習を進めれば「かつてないほど持続的で強力な」対応に直面すると警告した。来月には韓国で春の米韓定例演習を実施する。

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