2月28日、欧州連合(EU)欧州議会は、職員による中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の利用禁止を決めた。カリフォルニア州カルバーシティで2020年撮影(2023年 ロイター/Mike Blake)

欧州議会も職員にTikTok利用禁止、中国への情報流出懸念拡大

[ブリュッセル 28日 ロイター] – 欧州連合(EU)欧州議会は、職員による中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の利用禁止を決めた。

EU機関では既に先週、欧州委員会とEU理事会が職員の携帯端末でTikTokの利用を禁じており、中国政府がこのアプリを通じて個人情報を入手する恐れへの懸念が広がっていることが改めて示された。

中国政府は一貫してそのような意図は持っていないと主張している。

欧州議会の広報担当者によると、今回の禁止対象は議会のモバイル管理アプリに登録されたスマートフォンやタブレットが対象。ただ議会側は、職員や議員に対しても個人端末からTikTokを削除するよう強く推奨した。

TikTokは、こうした禁止措置は根本的な誤解に基づいており、見当違いの対応だと批判している。

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