2022年4月、目黒川で桜を鑑賞する人々。参考写真(Photo by CHARLY TRIBALLEAU/AFP via Getty Images)

桜シーズン到来に合わせ…中国で大人気の日本旅行 観光ビザ申請数は2倍に

まもなくの季節を迎える日本。政府が今月中国からの入国感染症対策措置を緩和させ、中国側がビザ制限を解除したこともあり、本土観光客は強い関心を寄せる。中国大手観光「Ctrip(シートリップ、中国語:携程旅行)」が海外旅行セールを開催したところ、日本関連の航空券やホテルなどの予約は開始から数分で完売したという。

政府は2月末、中国からの入国者の新型コロナ検査措置を3月1日から緩和すると発表した。同1日にシートリップが行った海外旅行セールは沖縄や東京、大阪、京都など日本旅行製品が大人気を博した。同社によれば日本製品の予約数は2月第1週に比べて40%以上増加した。

中国の訪日観光客は中国国内旅行会社を通じて観光ビザを申請するが、その数も前月比で倍以上になったという。

アリババ傘下の旅行情報サイト「飛猪旅行(Fliggy)」によれば、日本の旅行商品の3月第1週の取引額は3400万元(約6.4億円)を超え、沖縄や大阪、東京、横浜、京都など数十のホテルは売り切れた。

飛猪の扱う上海ー東京便(直行便往復)は通常価格で3月、4月中は1万元(約19万円)となっている。

中国語の旅行情報サイト「日本物語」の記事は日本の経済状況を考慮しながら「2019年の中国本土観光客数は959万人で、訪日観光客の3割、消費額の4割を占めた。巨大な中国人観光客の『爆買い』なくして日本観光業の回復は非現実的。日本側は中国観光客を歓迎する必要がある」と訪日旅行を強く推した。

いっぽう中国共産党政府の政策次第で訪日観光は左右される。1月、中国国内の新型コロナ感染再拡大に伴い日本が水際対策強化を実施したことに反発し、中国当局は新規のビザ発給を停止した。数週間後に再開を発表したが、日本への団体ツアーはいまだ許可していない。

日本政府観光局(JNTO)が発表した2023年1月の訪日外国人旅行者数(推計値)は149万7000人で、2019年同月に対する回復率は55.7%となった。韓国、台湾、香港からの訪問客は7割まで回復したが、中国は同95.9%減の3万1000人にとどまった。シートリップや飛猪旅行などの売上のニュースから今春は増加が見込まれる。

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