3月30日、韓国統一省は、北朝鮮で人権や自由が抑圧されており、麻薬犯罪、韓国発の映像の流布、宗教活動を理由に処刑が行われているとの報告書を公表した。写真は北朝鮮の国旗。ジュネーブで2014年10月撮影(2023年 ロイター/Denis Balibouse)

北朝鮮、映像の流布や麻薬犯罪で市民処刑 韓国政府が報告書

[ソウル 30日 ロイター] – 韓国統一省は30日、北朝鮮で人権や自由が抑圧されており、麻薬犯罪、韓国発の映像の流布、宗教活動を理由に処刑が行われているとの報告書を公表した。

報告書は2017─22年にかけて脱北者500人以上から集めた証言を基に作成。「北朝鮮市民の生存権が大きく脅かされているようだ」とし「麻薬犯罪、韓国発の映像の流布、宗教的・迷信的活動など、死刑が正当化されない行為に対して広く処刑が行われている」と指摘している。

報告書は、公開処刑、拷問、恣意的な逮捕など、地域社会や収容所などで国家主導の人権侵害が横行している様子を詳しく取り上げている。拘束施設では定期的に死者が出ており、拷問が行われているほか、国境を越えようとして捕まり、即座に処刑された人もいるという。

ロイターは報告書の内容を独自に検証できなかったが、国連や非政府組織も同様の報告書をまとめている。北朝鮮は人権侵害に対する批判について政権転覆を狙った陰謀だと主張している。

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