4月6日、防衛省は、中国海軍の空母「山東」が太平洋上を航行するのを初めて確認したと発表した。写真は4月5日、統合幕僚監部が公表(2023年 防衛省統合幕僚監部/ロイター)

中国の空母「山東」、初めて太平洋上で確認=防衛省

[東京 6日 ロイター] – 防衛省は6日、中国海軍の空母山東」が太平洋上を航行するのを初めて確認したと発表した。5日午後6時ごろ、同空母を含む3隻が沖縄県波照間島の南約300キロの海域を東へ進むのを確認した。

山東は中国海軍が運用する空母2隻のうちの1隻。初めての国産空母で、2019年に就役した。

台湾国防部も5日、山東が率いる複数の中国艦艇がバシー海峡を通過し、台湾の南東の海域に入ったと発表した。この日は訪米中の蔡英文総統がロサンゼルス郊外でマッカーシー下院議長と会談。台湾当局は、中国軍の動きを注視している。

昨年8月にペロシ米下院議長(当時)が訪台した際、中国は台湾周辺で軍事演習を実施。弾道ミサイル5発が日本の排他的経済水域(EEZ)内に初めて落下した。

関連記事
昨今の日本の環境教育は、もはや教育の名に値しない「環境運動」と化している。エネルギー政策の専門家である杉山大志氏は、「今の環境教育は、ただCO2を減らせと子供たちに叫ぶだけの洗脳だ」と手厳しい評価を下した。
5月上旬に中国・福建省の共産党トップが沖縄訪問する。自由主義対共産主義の「新冷戦」が進むなか、沖縄をめぐる熾烈な争いが、水面下で進んでいる。
4月24日、米宇宙コマンド司令官スティーブン・ホワイティング大将が日本を訪れ、中国の宇宙軍事力の異常な増強に対して警告を発した。ホワイティング司令官は木原防衛相、統合幕僚監部議長、航空自衛隊長や航空宇宙事業本部長等の要人と対話し、宇宙領域における日米同盟のさらなる強化に向けた協力を確認した。
鬼木誠防衛副大臣は29日、フィリピンを訪問し、同国のテオドロ国防相と会談した。日本がフィリピンに供与する移動式警戒管制レーダー2基目の引き渡し式典にも出席した。東アジア地域における中国共産党の拡張に対して連携して抑止を図る。
内閣府への提出資料に中国国営企業のロゴが入っていた問題は、国会とネット世論をどよめかせた。「中国共産党の浸透だ」とする論調に対し、有識者はむしろ「『使える愚か者(Useful ideot)』が日本の政策決定に関わっていることこそ問題だ」と指摘する。