4月10日、防衛省は、中国海軍の空母「山東」の艦載機が前日までの3日間に、沖縄県宮古島南方の太平洋上で発着艦を繰り返したと発表した。写真は山東。提供写真(2023年 ロイター/防衛省統合幕僚監部)

中国空母「山東」、艦載機約120回発着 宮古島南方で=防衛省

[東京 10日 ロイター] – 防衛省は10日、中国海軍の空母「山東」の艦載機が前日までの3日間に、沖縄県宮古島南方の太平洋上で発着艦を繰り返したと発表した。

統合幕僚監部によると、山東を含む複数の中国艦が4月7日から9日にかけ、宮古島の南200キロ以上沖合の海域を航行。戦闘機が約80回、ヘリコプターが約40回発着するのを確認した。

山東は中国海軍が運用する2隻目の空母。初めての国産で、2019年に就役した。日本の防衛省は6日、太平洋上を航行するのを初めて確認したと発表していた。

中国は8日から10日まで、台湾を囲むように軍事演習とパトロールを実施。中国国営メディアにによると、山東も演習に参加している。松野博一官房長官は10日午前の会見で、「大きな関心を持って注視している」と述べた。

*詳細を追加しました。

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