中国訪問中のベーアボック独外相(写真)は13日、中国と台湾の軍事的エスカレーションは世界経済にとり「最悪のシナリオ」であり、欧州は中国と台湾の間の緊張に無関心ではいられないとの見方を示した。3月24日、グルジアのトビリシで撮影(2023年 ロイター/Irakli Gedenidze)

台湾巡る緊張、欧州は無関心ではいられない=独外相

[ベルリン 13日 ロイター] – 中国訪問中のベーアボック独外相は13日、中国と台湾の軍事的エスカレーション世界経済にとり「最悪のシナリオ」であり、欧州は中国と台湾の間の緊張に無関心ではいられないとの見方を示した。

ベーアボック氏は、欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長の対中姿勢を支持した。同委員長は先週中国を訪問した際にマクロン仏大統領よりも中国に対して厳しい姿勢を示した。

一方のマクロン氏は、台湾情勢を巡り、米中の追随を避けるべきだと発言、欧米諸国から批判が出ている。

ベーアボック氏は中国の天津港に立ち寄った際に外務省が提供した音声ファイルで「ドイツと欧州連合は経済的に脆弱であり、これは台湾海峡の緊張に無関心ではいられないということを意味する」と述べた。

「世界貿易の50%は台湾海峡を通過し、半導体の70%は台湾海峡を通過しているため、自由な通過はわれわれの経済的利益にもつながる」とし、「台湾海峡での軍事的エスカレーションは、世界的に最悪のシナリオであり、特に世界有数の産業国であるドイツに影響を与える」と語った。

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