陸自ヘリ事故、隊員5人と機体の一部を発見　飽和潜水再開で

第8師団長以下10人の自衛隊員を乗せた陸自ヘリコプターが沖縄県・宮古島周辺で消息を絶った事件で、陸上自衛隊は16日、海底で機体と隊員とみられる5人を確認したと発表した。自衛隊は救助活動を続けている。

陸上自衛隊によると、機体と隊員を発見したのは16日午前8時半頃、伊良部島の北側約6キロ地点。深海の水圧に耐えられる「飽和潜水」での捜索を再開したところ、水深およそ106メートルの場所で、胴体部分とみられる損壊した機体の一部と隊員とみられる5人を確認した。

今月6日、沖縄県の宮古島を離陸した第8師団第8飛行隊所属のUH-60JA多用途ヘリコプターが、宮古島と橋でつながる伊良部島の北東およそ3キロの地点で消息を絶ち、搭乗していた隊員10人が行方不明となっていた。

陸上自衛隊はエポックタイムズの取材に応じ、ヘリには操縦士2人、整備士2人、偵察要員6人が搭乗していたと説明。ヘリに搭乗していた坂本雄一陸将は3月31日付で第8師団長に就任したばかりだった。