世界最高齢の医師が100歳になってもやらない5つのこと

米国オハイオ州の医師、ハワード・タッカー(Howard Tucker)さんが、世界最高齢の開業医として、ギネス世界記録に認定されました。彼は100歳ですが、まだ引退するつもりはありません。最近、健康、幸福、長寿の秘訣を語った際、日常生活でやらない5つのことを明らかにしました。

ギネス世界記録によると、タッカーさんはクリーブランドの内科医で、1922年7月10日生まれ、今年100歳。タッカーさんは2021年2月26日、98歳と231日の時に世界最高齢の開業医としてギネス世界記録に認定されました。

タッカーさんは先日、CNBCのウェブサイトで、患者から健康維持、幸福、心の鋭敏さの秘訣は何かとよく聞かれると述べました。彼は、良い遺伝子と運はスタート地点で勝つことができるが、生き方も重要だと答えました。彼は日常生活で以下の5つの原則に従っています。

1.体調を崩さないようにする

タッカーさんは以前、水泳、ランニング、ウォーキング、スキーを通じて健康を維持していたと言います。今はスキーをやめ、以前ほど活発ではなくなりましたが、ほとんど毎日ウォーキングマシンで少なくとも3マイル(約4.8キロ)は早足で歩くようにしているそうです。

屋外を15分間散歩するような簡単な運動で、早死のリスクが25% も低下するという研究結果もあります。

屋外を15分間散歩するような簡単な運動で、早死のリスクが25% も低下するという研究結果もあります。(Gajus / PIXTA)

2.たばこを吸わない

タッカーさんは、1930年代に高校に通っていた時、父親に「タバコを吸いたい」と言いました。彼の父親は、「人生は苦しいのに、どうしてきれいな空気以外のものを肺の中に入れるのか」と答えました。この言葉で、彼はタバコを吸いたいと思わなくなりました。

現在、喫煙は癌になり、脳卒中、末梢動脈疾患、冠動脈疾患、その他の肺疾患、心血管疾患を引き起こすことが知られています。

3.自主規制をしない

タッカーさんによると、何事にも節度があれば、人々は充分に生活を楽しむことができ、長期的な健康に影響を与える可能性のあるやり過ぎを避けることができると言います。たまにマティーニを飲んだり、ニューヨーク・ストリップ・ステーキ(分厚いビーフステーキ)を食べたりするが、毎日ではないと言います。

彼の妻は料理が上手で、健康的でバラエティに富んだ食事を準備してくれます。彼らは毎食サラダを食べ、普段はスイスチャード、ブロッコリー、芽キャベツなどの緑黄色野菜を食べています。

緑黄色野菜。(tojiko / PIXTA)

「長寿の本当の秘訣は、秘密がないことだ。でも私たちは毎日生活していて、死を免れないので、私たちが持っている時間を大切にしなければならない」と彼は話します。

4.老後の生活に時間を割かない

タッカーさんは75年以上働いており、65年連れ添った妻は89歳になった今も精神分析と精神病治療の仕事を続けていると言います。仕事以外の時間は、4人の子供と10人の孫と一緒に過ごしたり、スノーシュー(雪上歩行)やスポーツ観戦を楽しんでいるそうです。

「もしあなたが好きな職業に就いていて、まだ仕事ができる幸運があれば、定年退職を延期することを考えることができる。多くの定年退職者は日常生活の中で不活発になり、認知機能低下のリスクを高めている」と彼は言います。

5.知識をむだにしない

タッカーさんは、何十年にもわたる診療の中で、医学がロボトミーから最新のコンピューター イメージング技術へと進化するのを見てきました。 教えることが大好きで、生徒たちから多くのことを学んできたと言います。

彼はまた、彼の生涯に関するドキュメンタリー映画の撮影にも参加してきたと述べました。「私の長いキャリアからの物語を次の世代と共有するのは、とても楽しいことです」