日韓防衛当局が、北朝鮮の弾道ミサイルを探知・追尾するレーダーシステムの接続に向け調整していることが分かった。写真は、ソウル近郊にある韓国軍のレーダー。2013年4月8日に撮影。(2023年 ロイター/Lee Jae-Won )

日韓、米国介しレーダー接続へ ミサイル情報即時共有=関係筋

[東京 9日 ロイター] – 日韓防衛当局が、北朝鮮の弾道ミサイルを探知・追尾するレーダーシステムの接続に向け調整していることが分かった。米国を介して連結する方向で、6月初めのアジア安全保障会議に合わせて開く日米韓防衛相会談で合意する見通し。日本の政府関係者が明らかにした

北朝鮮が核・ミサイル開発を加速する中、日米韓は昨年11月、弾道ミサイル情報を即時共有する方針で一致。今月7日の日韓首脳会談で、具体策に向け議論が進展していることを確認した。

日米、米韓はそれぞれシステムを接続しているが、日韓の即時共有が課題となっていた。探知・追尾の精度向上が期待できる。

松野博一官房長官は9日午前の会見で、「北朝鮮のミサイル警戒データを即時共有する具体策について方針を固めたという事実はない」とする一方、「日米韓3カ国で緊密に連携しつつ、防衛当局間で精力的に調整が進められていくものと承知している」と述べた。

日韓はシンガポールで6月2─4日に開かれるアジア安全保障会議(シャングリラ対話)に合わせ、2カ国の防衛相会談の開催も調整している。実現すれば2019年11月以来。首脳同士が相互往来するシャトル外交再開など関係改善を受け、対北朝鮮など共通の地政学リスクなどをめぐって安全保障面の協力を確認する。

(竹本能文 取材協力:佐古田麻優 編集:久保信博)

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