G7広島サミット、中国に懸念伝達 対ロ制裁「実効性高める」=岸田首相
[東京 16日 ロイター] – 岸田文雄首相は19日から始まる主要7カ国首脳会議(G7広島サミット)を前にNHKのインタビューに答え、中国に対して各国が共有する懸念を率直に伝える場にする考えを明らかにした。対ロシア制裁についても第三国を通じた迂回の動きを封じ、実効性を高める取り組みを議論すると表明した。
岸田首相は、存在感を増す中国に対してG7メンバー間で温度差があることを認めた上で、課題や懸案に一致して対応・連携していくことを確認し、「中国に対してメッセージを発していくことになる」と述べた。「東シナ海、南シナ海などにおいて、力による一方的な現状変更が起きている」などとし、ウクライナの状況は東アジアでも起きうるとの認識を改めて示した。
その上で岸田首相は、今回のサミットを欧米各国がアジア、インド太平洋地域にしっかり関与してもらう手がかりにしたいと語った。中国が強硬姿勢を強める台湾情勢については、「対話により平和的に解決されるべき」という日本の立場を改めて説明。今回のサミットでも、G7としてこうしたメッセージを打ち出す考えを示した。
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。