5月23日、中国の新たな駐米大使として謝鋒前外務次官(59)が、米国に到着した。ニューヨークの空港で記者団に、中米関係は「厳しい困難や挑戦」に直面しているとの認識を示し、協力強化を目指すと述べた。ニューヨークで撮影(2023年 ロイター/Brendan McDermid)

新駐米中国大使に謝鋒氏、米に到着 両国関係は「厳しい困難」

[ニューヨーク 23日 ロイター] – 中国の新たな駐米大使として謝鋒前外務次官(59)が23日、米国に到着した。ニューヨークの空港で記者団に、中米関係は「厳しい困難や挑戦」に直面しているとの認識を示し、協力強化を目指すと述べた。

「私は中国の国益を守るためにここに来た」とした上で「中国国民の特使でもあるため、中米の交流と協力を強化する目的もある」と語った。

中国側の説明によると、新大使は車でワシントンに向かう予定。

謝氏は英語に堪能で、在米中国大使館で2回にわたり勤務した経歴を持つ。2月に米軍が偵察目的とされる中国の気球を撃墜した際は、強く抗議すると表明していた。

米国務省のミラー報道官は、謝氏を歓迎すると表明。「これまで何度も述べた通り、われわれは責任をもって米中の競争を管理するため、対話のチャンネルを維持する決意だ」とコメントした。

駐米大使のポストは前任の秦剛氏が昨年終盤に外相に昇格して以降、空席となっていた。

米ジャーマン・マーシャル財団のアジア専門家、ボニー・グレーザー氏は謝氏について、ベテラン外交官で米国の当局者の間に知り合いも多いと指摘。大使着任は「両国の関係悪化のスパイラルを防ぐ取り組みの一環のようだ」と述べた。

関連記事
米国連邦大法院で、ドナルド・トランプ前大統領に対して一定レベルの免責特権は適用可能かもしれないという前向きな解釈が出た。これは、任期中に適用された容疑に関して「絶対的な免責特権」を要求していたトランプ側の主張に対して懐疑的だった従来の立場から少し緩和されたものだ。
トランプ前米大統領は11月の大統領選に勝利すれば、不法入国した移民を収容する施設を国内に建設することを排除しないと明らかにした。米紙タイムが30日、インタビュー記事を掲載した。
米国のトランプ前政権で対中政策の実務を取り仕切ったマット・ポッティンジャー元大統領副補佐官(国家安全保障担当) […]
2024年米大統領選に向けて動き出したトランプ前大統領が、11月5日の選挙の日を「クリスチャン可視化の日」にすると新たな宣言をした。支持基盤であるキリスト教徒、特に福音派への結束を促し、投票を呼びかける狙いがあるとみられる。
米連邦政府のネットゼロ政策によって、輸送、暖房、その他の必需品が電力依存にシフトされようとしている中、アメリカ […]