英国立統計局(ONS)は25日、昨年の移民純流入数が過去最多の60万6000人になったと発表した。写真はロンドン・ヒースロー空港で2020年7月撮影(2023年 ロイター/TOBY MELVILLE)

英国の移民流入、昨年は過去最多60万6000人 首相「多すぎる」

[ロンドン 25日 ロイター] – 英国立統計局(ONS)は25日、昨年の移民純流入数が過去最多の60万6000人になったと発表した。

数字を押し上げたのは、欧州連合(EU)域外からの教育・就労目的の移民のほか、特別ビザの措置による香港やウクライナからの入国だった。

スナク首相はこの報告を受けて「数字が大きすぎる」とITVに語った。首相は移民の流入抑制を目指す意向を示しており、今週発表された改革措置には一部の国際学生が家族同伴で渡英する権利の撤廃などが含まれている。さらなる措置の考えも示しているが、純移民抑制の目標は示していない。

英国では労働力不足が深刻で、移民抑制が困難な現状もある。

歴代の保守党政権は10年以上にわたって移民抑制を公約し、一時は10万人以下の純移民を目指すと表明していた。

ただONSは、ここ数カ月に移民が減少していることを示す根拠が見られると指摘している。

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