5月31日、バイデン米政権は米ゼネラル・エレクトリック(GE)がインドで同国の戦闘機向けエンジンをインド側と共同生産する計画を承認する見通しだ。写真はインド空軍のテジャス戦闘機。ベンガルールで2月撮影(2023年 ロイター/Samuel Rajkumar)

GEのインドでの戦闘機エンジン共同生産、米政権が承認へ=消息筋

[ワシントン/ニューデリー 31日 ロイター] – バイデン米政権は米ゼネラル・エレクトリック(GE)がインドで同国の戦闘機向けエンジンをインド側と共同生産する計画を承認する見通しだ。消息筋3人が明らかにした。

6月22日に予定されているインドのモディ首相の米国訪問までに最終的な取り決めの調印と発表が行われる見込み。

2人の消息筋によると、計画はまだ最終決定に至っておらず、米議会への通告が必要。米政府は軍事技術の他国との共有や売却を厳しく制限している。

米政府はコメントを拒否し、GEはコメント要請に応じなかった。

米政府は1月にインドでのエンジン共同生産に関する申請を受け取ったと発表していた。

米政府はアジア地域における中国の影響力に対抗するため、インドとの軍事的、技術的協力の深化を見据えている。

インドは世界最大の武器輸入国で、兵器の半分近くをロシアに依存。ロシアとの軍事訓練にも参加しており、米政府はいら立ちを募らせている。

インドの国営航空機メーカー、ヒンドゥスタン・エアロノーティックスは次期戦闘機にGE製エンジンを搭載する計画を発表済み。

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