座禅は脳の構造を変える?1000万ドルの資金を得てカリフォルニア大学、利点を研究する(1)

5月21日は世界29回目の「世界座禅の日」(World Meditation Day)でした。最近、ある非営利財団が、カリフォルニア大学サンディエゴ校に1000万ドルを投資し、座禅・瞑想が重度の慢性病をどのように緩和するか研究すると発表しました。

「座禅・瞑想」という古くからの神秘的な活動とは一体何なのでしょうか。人々にどんなメリットがあるのでしょうか。実際、中国や外国の専門家の中には、多くの詳細な研究を行った結果、新型コロナウイルス感染症に感染した人であっても、人々の心身の健康に多くの利点があるという多くの証拠を発見しました。

西洋の研究:座禅は脳の構造を変える

座禅・瞑想の歴史は古く、東洋の宗教の修練方法の一つですが、その出現の正確な時期を確認することは困難です。1960年代、ハーバード大学医学部のハーバート・ベンソン教授(Herbert Benson)の研究により、座禅が西洋文化圏に入り、その後、米国でブームを巻き起こしました。ベンソン教授は、簡単な瞑想で人体の酸素消費量を17%低下させることができ、高度な瞑想を習得した和尚では、新陳代謝を64%低下させることができることを発見しました。

もう一人のハーバード大学医学部心理学助教授でマサチューセッツ総合病院精神病学副研究員のサラ・ラザール博士は、研究を通じて、脳の生理学的構造を変えることができることを発見しました。

ラザール教授は「健康1+1」番組内のインタビューで、座禅をしたことのない被験者が、座禅を学んだわずか8週間後のスキャン検査の結果、脳の一部の領域に変化があったと述べました。

これら変化が起きた領域は、学習と記憶を司る海馬、思いやりと優しさを司る側頭頂境界(TPJ)、および脳の思考を司るバックボーン(PCC、脳の内側にある大量の神経繊維の解剖構造)、つまりアルツハイマー病で破壊される領域を含む脳の重要な部分であり、これらの神経細胞の密集している灰白質は座禅後に大きくなりました。

また、座禅後、被験者の脳の中で恐怖と焦りを司る扁桃体は小さくなり、既存の研究では扁桃体(側頭葉)はストレスの変化と関係があり、人のストレスが低下すればするほど、扁桃体は小さくなることが実証されています。

ラザール教授は数百の研究で、「座禅はストレスや不安を軽減するのに非常に有効であり、うつ病や痛みの軽減に役立つことが明らかになっています。人々はより幸せになり、よりリラックスし、自分の人生により満足するようになります」と語りました。

2022年に『脳構造と機能』(Brain Structure And Function)誌に発表された研究では、座禅が脳の接続性に影響する背後にあるメカニズムをさらに説明しています。全脳モデルに基づいた科学的研究方法は、座禅が体の動き、背側の注意、視覚ネットワーク、その他の領域を担当する脳の左半分の接続性を強化できることを証明しています。

座禅は脳の修復を促進し、体の抗ウイルス能力を増強します。(健康1+1/大紀元)

座禅は慢性疾患を緩和する

今年5月、非営利財団「心霊科学研究」(InnerScience Research)は、今後5年間でカリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)に1000万ドルを投資し、座禅・瞑想で重度の慢性疾患をどのように緩和できるかを研究すると発表しました。

同財団のアンドリュー・ライト理事兼顧問は、財団の目標は人々が病気を治し、健康な生活を維持できるようにすることであり、そのビジョンは「瞑想を病気の治療と標準治療の不可欠な部分にすること」だと述べました。

(つづく)
 

劉淇晴