ロシアのプーチン大統領は27日、サンクトペテルブルクで開催されたロシア・アフリカ首脳会議で、ウクライナ産穀物のアフリカへの輸出をロシアが代替することは可能とした上で、3─4カ月以内にアフリカ6カ国への穀物の無償供給を開始する用意があると述べた。26日のアフリカ首脳との会合での代表撮影。(2023年 ロイター/Sputnik)

ウクライナ穀物の対アフリカ輸出、ロシアが代替可能=プーチン氏

[モスクワ 27日 ロイター] – ロシアのプーチン大統領は27日、サンクトペテルブルクで開催されたロシア・アフリカ首脳会議で、ウクライナ産穀物のアフリカへの輸出をロシアが代替することは可能とした上で、3─4カ月以内にアフリカ6カ国への穀物の無償供給を開始する用意があると述べた。

ロシア大統領府は今月、黒海からウクライナ産穀物を安全に輸出させることを主な目的とする国際合意「黒海イニシアティブ」への参加を一時停止したと発表した。

プーチン氏は、穀物を無償供給するのはブルキナファソ、ジンバブエ、マリ、ソマリア、中央アフリカ共和国、エリトリアの6カ国とし、それぞれ2万5000トン─5万トンを供給すると説明した。

同氏は、黒海イニシアティブを通じて輸出されたウクライナ産穀物の70%以上は、欧州連合(EU)など高所得国や所得が平均を上回る国に流れていると指摘。スーダンなどの途上国は「欺かれ」、全体の3%未満しか受け取っていないと述べた。

その上で、ロシアは西側の制裁により途上国に肥料の無償供与さえできない状態にあるとし、「矛盾した構図が浮かび上がる。西側諸国は(制裁を通じて)ロシアの穀物・肥料の供給を妨害しておきながら、世界の食料市場における現在の危機を偽善的にロシアの責任にしている」と述べた。

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