小人伝説の謎 歴史上の「エルフ」や「メネフネ」の存在に迫る

歴史上、「エルフ」や「ドワーフ」のような小人が、かつて地球に住んでいた可能性はあるのでしょうか?

長年にわたって、小人が世界中のさまざまな地域に住んでいたことを示唆する証拠がいくつか見つかっています。彼らの身長はわずか1メートルで、人間との接触を避ける傾向があると言われています。ここではいくつかの小人伝説を紹介します。

インドネシアの「ホビット

2003年、インドネシアのフローレス島にあるリャン・ブア洞窟で、30代の女性の遺骨が発掘されました。身長は1メートルほどで「ホビット」と呼ばれています。

彼女は他の8人の遺骨とともに発掘されましたが、完全な骨格は彼女のものだけでした。発見した研究者チームは、この人種を「ホモ・フロレシエンシス」と名付けました。

米ブルーマーブル宇宙研究所の考古生物学者セレネ・カネッリ氏は、「歯の発育具合やすり減りの程度から成人であったと思われ、骨盤の解剖学的特徴から、女性であったと言えるだろう」と述べています。

また、骨格の研究を続けた結果、彼女の脳は人間の脳の約3分の1の大きさであることが判明しました。

「この発見は、西洋と東洋の両方で何世紀にもわたって文献に報告されてきた小人の存在を証明する強力な証拠となる」と、独立研究者のヨック・マンケイ氏は『国際比較文学・翻訳研究ジャーナル』に掲載された論文の中で述べています。

「この種がいつ絶滅したのか、あるいは絶滅したかどうかさえわかっていないのです。まだ生きている可能性もある」と、人類学の元教授、グレゴリー・フォース氏は2022年の『ライブ・サイエンス』のインタビューで語っています。

ハワイの「メネフネ」

ハワイの小人「メネフネ」の名前は多くの人が知っているかもしれませんが、彼らもまた謎に包まれています。

1853年、トーマス・ジョージ・スラム氏というオーストラリア人がハワイに移住し、カウアイ島とオアフ島からメネフネ族の口伝を集めました。

伝説によると、メネフネ族は身長が約90センチメートルで、夜間に活動し、夜が明けるとすぐに家に帰ると言います。また、メネフネ族はとても力が強く、土木や建築の技術が非常に優れていたそうです。

世界史百科事典によれば、メネフネ族は「熟練した石工であり、カヌー、道路、池、塀を作るため、あるいは歌ったり楽器を演奏するために、日が暮れてから活動を始めていたと考えられている。彼らは陽光を避け、作業が完成するしないにかかわらず、いつも夜明け前に消えていった」と記載されています。

例えば、カウアイ島に長さ24フィート(7.3メートル)の「キキアオラ」と呼ばれる灌漑用水路がありますが、この用水路もメネフネ族によって造られたと伝えられています。

「タロイモ栽培用の池を灌漑するための用水路は約61メートルにもわたり、高精度の工具と切断技術を必要としたであろう120個のきれいに切断された玄武岩のブロックが並んでいる。このことから、彼らは高度な工学技術を有していたと見られている。また、ハワイ人は石工技術に長けていたにもかかわらず、メネフネ族が作ったと思われるものは典型的なハワイの岩壁構造とも異なっている」と百科事典は述べています。

アイスランドの「エルフ」

アイスランドでは、「エルフ」とその生息地は法律で保護されています。2014年には、エルフが生息している可能性があるとして、裁判官は高速道路の建設を中止する判決を下した、と地元紙『アイスニュース』が報じています。

また「アイスランド・ガイド」には、エルフが彼らの土地での建築を妨害した経緯も記されています。

「重機が故障し続け、多くの作業員が不慮の事故に見舞われるなど、何度も失敗を繰り返した結果、建設会社は作業場所を見直し、エルフの集落を完全に迂回することを余儀なくされた」と記しています。

(翻訳・ 徳山忠之助)

MARIA HAN