8月30日、韓国商工会議所は対中輸出について、輸出業者の半分以上が今年の利益目標を達成できていないとする調査結果を発表した。写真は釜山で2021年7月撮影(2023年 ロイター/Kim Hong-Ji)

韓国の対中輸出業者、半分超が利益目標下回る=商工会議所調査

[ソウル 30日 ロイター] – 韓国商工会議所は30日、対中輸出について、輸出業者の半分以上が今年の利益目標を達成できていないとする調査結果を発表した。需要低迷や米中対立などを懸念材料に挙げている。

中国向け輸出を手掛ける事業者302社のうち、52.4%が年初の目標を下回っていると回答。目標に届いているは45%、上回っているは2.6%だった。

懸念事項として最も多く挙がったのは中国の消費支出低迷で33.7%。鉱工業生産低迷を挙げたのは26.7%、米国との貿易摩擦は20%、貿易障壁悪化が19.6%だった。

商工会議所は「企業は下半期に中国経済の回復に伴って韓国景気が回復するのを期待しているが、懸念が増している」と分析した。

関連記事
中国経済に新たな危険な兆候が見られている。貸付と借入の減少が続いており、国の深刻な経済・金融問題を浮き彫りにしている。中央銀行の引き下げによって、政策開始時よりも実質金利が高くなってしまった。
中国の5月の「ゴールデンウィーク」期間中、旅行者数は過去最多となったものの、1人当たりの消費額は減少傾向だった […]
中国の四大銀行の営業収入と純利益が急速に減少しており、経済活動の停滞や不動産市場の低迷など、さまざまな要因がその背後にあると専門家は分析する。
上海のオフィスビル市場は今、20%を超える空室率という過去最高の記録を更新した。不動産コンサルティング会社のCBRE Group Inc.の統計によると、上海の甲級(高級)オフィスビルの空室率は20.9%で、前四半期から1.1ポイント、前年同期からは2.8ポイント増加している。専門家は経済の低迷と賃料の下落が続く中、上海の経済回復の困難さを警告している。
地政学的な緊張を避けるため、アップルをなどアメリカ企業の台湾ファウンドリメーカーは、中国本土から生産拠点を移転させている。