写真はトヨタ自動車の組み立て工場 (Kazuhiro Nogi/AFP via Getty Images)

中国経済不調の根源は「経済的自由の欠如」にあり

ポストコロナの時代に入り、中国経済は苦境に陥っている。景気の減退、人口の減少、失業率の高騰、そして不動産バブル崩壊の危機。これらは中国が抱える問題のほんの一部にすぎず、状況はさらに悪化するだろう。

かつて中国のトップダウン型経済政策を採用しようとした人々は、今日の惨劇を予見できなかったに違いない。実際、20世紀後半の経済分析の多くは、日本の高度経済成長に関するものだった。ほんの数十年前まで、米国の学術界や政界では、日本経済の復活がいかに米国の終焉を告げているかについて予測するものが大半を占めていた。

さらには、自由市場政策を捨て去り、介入主義的な経済政策で置き換えるべきとの提言もなされた。識者らは、政府が積極的に経済に介入する産業政策こそ、日本を高度成長にを実現させた隠された要素だと確信していた。

▶ 続きを読む
関連記事
中共の五中全会を前に、全国政協副主席の胡春華が重要会議を欠席し、失脚説や家族の連絡途絶説が浮上した。中共内部関係者は体調不良が理由だと説明する一方、政治的復権は困難との見方を示した
米軍が2026年の部隊配置を見直し、インド太平洋地域で中共軍への対抗を強化。第1列島線を重視し、日本・フィリピンとの連携や長距離ミサイルの配備を進めている。台湾有事を見据えた米軍の戦略とは
ノーベル経済学賞は、理論の正しさを保証するものではない。景気変動を抑える政策に目を奪われるあまり、その根本原因を見失っていないか。筆者はオーストリア学派の視点から、金融緩和が生むゆがみと経済学の本質を問い直す
欧州で拡大する激しい暴動と、世界で加速する国境の形骸化。一見無関係に見える「街頭での暴力」と「グローバリズム」の裏に潜む計画的な破壊工作とは?ニュースの表面からは見えない社会危機の構造を解き明かす
中間選挙後のトランプ弾劾の可能性をニクソン辞任劇と比較。ベトナム敗退の歴史から台湾侵攻リスクを警告しつつ、レーガン流の強硬路線による抑止シナリオも対比して今後の米中関係と国際秩序の行方を占う