あなたのどこが悪いのか すべて背骨が原因かもしれない(3)

林医師の脊椎小教室

脊椎部位 身体に現れる症状の参考

頚椎:
– C1: 頭痛、めまい、視覚異常、不眠症、記憶障害、慢性疲労。
– C2: 耳鳴り、副鼻腔炎、過敏、高血圧、不眠症。
– C3: 神経炎、のどの違和感、胸部圧迫感、頚部痛、歯痛。
– C4: 鼻水、胸部圧迫感、肩の痛み、歯痛、しゃっくり。
– C5: 三叉神経痛、喉の炎症、めまい、視力低下、上腕の痛みまたは上肢の軟弱、アレルギー性鼻炎。
– C6: 上肢の痛み、慢性咳嗽、肩と頚部の痛み、不整脈。
– C7: 滑膜炎、甲状腺疾患、低血圧、上肢の後側と尺側のしびれ。

胸椎:
– T1: 呼吸困難、腕の痛み、胸部痛、心臓の動悸。
– T2: 心臓および胸部の疾患、喘息、咳き込み、心臓の動悸。
– T3: 支氣管炎症、肺炎、インフルエンザ。
– T4: 胆石、乳房の痛み、しゃっくり。
– T5: 肝臓の疾患、貧血、関節炎。
– T6: 胃の疾患、胃けいれん、消化不良、腹痛、腹部膨満、胃および十二指腸潰瘍。
– T7: 胃炎、肋間の痛み。
– T8: 免疫力の低下、肝および胃の不快感。
– T9: 上腹の膨満感、アレルギー性湿疹、糖尿病、発熱。
– T10: 動脈硬化、腹部膨満、膵臓炎、糖尿病、前立腺炎、膀胱炎、ヘルニア、卵巣炎など。
– T11: にきび、湿疹、膵炎、排尿異常、尿路結石、大腸炎および大腸がん、内分泌の乱れなど。
– T12: リウマチ、不妊、腎炎、内分泌の乱れ、免疫力の低下など。

腰椎:
– L1: 便秘、結腸炎、下痢、排尿異常。
– L2: 生理痛、卵巣炎、静脈瘤、腹痛、糖尿病、内分泌の乱れ。
– L3: 膀胱炎、排尿困難、月経不順、性機能障害、膝の痛み、子宮筋腫。
– L4: 坐骨神経痛、腰痛、排尿困難または頻尿、背痛、腹痛。
– L5: 下肢の血行障害、くるぶしの無力感と痛み、足の冷え、大腿の無力、ふくらはぎの痛み。

多くの慢性疾患が脊椎と関連があるのですか?

日本の著名な漫画家である富樫義博先生は、

「今週、富樫義博先生は腰痛のため連載を休止します」

先生は、長時間机にかがみ込んで原稿を描いていたため、腰が痛くなり、そのため椅子を逆さまにして座り、椅子の背もたれに伏せたまま原稿を描き続けていました。

その姿勢も不快になり始めたとき、彼は床に伏せた状態で絵を描いていたのです。長時間のこの不自然で良くない姿勢のため、脊椎が重度に曲がり、ついにはトイレの後でも自分でお尻を拭くことができなくなってしまったのです!

脊椎はちょうど体の中央に位置しているため、歪むと全身が歪んでしまうのです!

統計によると、アレルギーや貧血、糖尿病などの疾患はすべて脊椎に関連していることが示されています。

実際に80%の慢性疾患が、脊椎と関連があることを知る人は少なく、頭痛に対して頭痛薬を服用したり、動悸がすると心臓に問題があると思ったり、腰痛をマッサージやマニュアルセラピーで筋肉をリラックスさせたりする一方で、脊椎による可能性について考える人はほとんどいないのです。そのため、矯正や治療の機会を逸してしまうことが頻繁にあるのですね。

脊椎の歪みや変形は神経を圧迫し、神経信号の異常伝達を引き起こし、結果的に慢性疾患を引き起こし、体のバランスを損ない、最終的に日常生活に影響を及ぼす可能性が多々あるのです。見た目にも影響が現れ、例えば、ある学生のケースですが、片方の肩だけにバッグを長時間かけたことで、肩の高低差や猫背などが生じることもあります。

脊椎の疾患は、治療と矯正に時間とエネルギーを費やす必要があります。専門医や医療チームの助けを借りて正確な判断を下し、治療のゴールデンタイムを逃さず、自分の手で健康をコントロールしていくことが重要です!

(完)