11月13日、ロシアでイラン設計の自爆型無人機(ドローン)「シャヘド136」を大量生産する工場の建設が進んでいることが衛星画像で判明したと、米シンクタンクの科学国際安全保障研究所(ISIS)が公表した報告書で明らかにした。写真はドローンに攻撃され炎上する車。ウクライナのドネツク地域で8日撮影(2023年 ロイター/Radio Free Europe/Radio Liberty/Serhii Nuzhnenko)

ロシアでイラン設計ドローンの製造工場建設進む=研究所報告

[ワシントン 13日 ロイター] – ロシアイラン設計の自爆型無人機(ドローン)「シャヘド136」を大量生産する工場の建設が進んでいることが衛星画像で判明したと、米シンクタンクの科学国際安全保障研究所(ISIS)が13日公表した報告書で明らかにした。

ロシアは「カミカゼ」と呼ばれるこのドローンをウクライナのエネルギー施設への攻撃に使用しているとみられる。

ISISは、米国とその同盟国は工場の所有者であるJSCアラブガやその関連企業に対して制裁を科していないとしている。

報告書で「冬が急速に近づく中、ロシアはウクライナの重要なエネルギーインフラに対するシャヘド136による攻撃を加速させ、民間人の生活状況が悪化することが予想される」と指摘。米政府がアラブガとその関連企業に制裁を科すことが重要だとした。

ウクライナのゼレンスキー大統領は12日夜のビデオ演説で、インフラに対する新たなロシアの攻撃の波に備えるよう国民に求めた。昨年の冬にはロシアが発電所などを攻撃し、停電を引き起こした経緯がある。

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