11月22日、松野博一官房長官(写真)は午前の会見で、昨夜北朝鮮が発射した「偵察衛星」について、「現時点で地球周回軌道への投入は確認されていない」と語った。写真は都内で2021年10月撮影(2023年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

北朝鮮「衛星」の軌道投入、現時点で確認されず詳細分析中=官房長官

[東京 22日 ロイター] – 松野博一官房長官は22日午前の会見で、昨夜北朝鮮が発射した「偵察衛星」について、「現時点で地球周回軌道への投入は確認されていない」と語った。

北朝鮮が衛星打ち上げに成功したと発表していることは承知しているとした上で、「詳細は現在防衛省で分析中だ」とし、成功かどうかについても「分析中だ」と述べるにとどめた。詳細な分析には「相応の時間を要することになる」という。

北朝鮮が近い将来に複数の偵察衛星を打ち上げるとしていることについては「今後も衛星打ち上げを目的とした発射を強行する可能性が考えられる」との認識を示した。

その上で「引き続き、必要な情報の収集・分析および警戒監視に万全を期す」とし、自衛隊への破壊措置命令を継続するかどうかについては「各種情報の分析・評価を続ける中で適切に判断していきたい」と述べた。

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