カナダの著名なシンガーソングライターのジュディス・ベラールさん(NTD)

ディズニー映画主役のシンガー、神韻は現代に「勇気ある啓発」

カナダのモントリオールで神韻公演を観たシンガーソングライターのジュディス・ベラールさんは、気品と稀に見る優しさが舞台から伝わってきたと語った。

「最初、たくさん泣けてきました。ステージから伝わってくる優しさに包まれているように感じたのです。その感覚は、今となっては現実生活でそうそう味わえないもので……目が潤んで、泣いてしまいました」

ベラールさんは、ケベック州のテレビの子役歌手、俳優としてキャリアのスタートを切った。国際的に評価されたロック・オペラ『スターマニア』のキャストに加わり、ケベックとフランスで愛されるミュージカル・シアターで見出しを飾った。そしてディズニーでは、フランス映画のサウンドトラックで『ポカホンタス』の主人公が歌う曲のシンガーとして抜擢された。またビデオゲーム『プリンス・オブ・ペルシャ』 ではテーマソングのシンガーを務めた。さらにサラ・ブライトマンに提供した 『Shall be Done』をはじめ、長年にわたって作曲家としても知られる。

ベラールさんは、「Words of Encouragement(励ましの言葉)」を歌った神韻のソプラノシンガー、ミン・ジャン氏を高く評価した。

「とても繊細で優美でした。小柄な女性からの印象的な声で、力強く表現されていました。どんな発声法がここまでの力をもたらすのか、興味がわきました」

神韻のウェブサイトによると、古代中国の演劇とヨーロッパ初期のオペラでは同じ歌唱法を共有しており、これが最も美しく純粋な声のトーンを生み出すと信じられていたという。その「ベルカント唱法」は、しばしば失われた芸術とも呼ばれ、現在の舞台で使われることはほとんどないが、神韻はその保持を目指している。

勇気ある啓発

ベラールさんはまた、神韻が表現する価値観、テーマに感動したという。「ある瞬間、舞台で表現された価値観が存在していない現代社会についてのメッセージが伝わってきました。私たちは、とても美しく、精神的で、優美な価値観を失いつつあります。(神韻は)私の魂に、とても良いものでした」

神韻では、連綿と続く中国文化の精神を描くとともに、現代の重要な物語を表現する。現在中国で起きている気功修煉法、法輪功の人々への残酷な迫害については、その重大性と規模にも関わらず、西側諸国には届いていない。神韻のアーティストたちは、善と悪、許しといった観点から、このストーリーに重要な意味を見出している。

「政権が阻むために一緒になれないカップルという悲しいメッセージに込められた、エレガントさや優しさ、繊細さ、暴力的な言葉が入り混じったもの。それが感動的なメロディーを通して伝わってきて、私は心打たれました。予想外のことでした。私はこの音楽的表現に感動したのです」とべラールさん。

べラールさんは、神韻が芸術を通してこの不公正を世界に知らせるという素晴らしい役割を果たしていると感じている。

「私たち北米の人々は、アジアで本当に起こっていることについてはメディアを通してしか知りません。それ以上は目を向けないのです。神韻は、非常に勇気ある啓発的な使命を担っていると思います。この公演は、私たち西洋人にとても重要と思いました。重要なメッセージを、詩的な美しさを通して受け取るのです」

「この公演の感動は、ここからくると思います。この優雅さや美しさ、エレガントな表現で、つまり政治や文字を通したメッセージ以外のメディアを通して、私たちが繰り返し聞くべき難しいことを伝えてくれるのです。実際、私は美が静かに陰湿な方法で失われうるという印象を持っているので、とても感動しています。この公演は、それを思い出させてくれるのです。私たちは、民間で古くから伝わる物語があることを忘れてはいけませんね。人々の詩は、存続し続けなければなりません。政権は、これを妨げてはならないのです

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