フランスのボルヌ首相(写真)は閣僚やその側近らに対し、ワッツアップなど広く普及している対話アプリの使用をやめて、パリ拠点の新興企業が開発したアプリを使うよう求めた。首相官邸が29日、ロイターに明らかにし、現地メディアの報道を認めた。パリで22日撮影(2023年 ロイター/Sarah Meyssonnier)

仏首相、ワッツアップから自国製アプリへの切り替えを閣僚に要請

Elizabeth Pineau

[パリ 29日 ロイター] – フランスのボルヌ首相は閣僚やその側近らに対し、ワッツアップなど広く普及している対話アプリの使用をやめて、パリ拠点の新興企業が開発したアプリを使うよう求めた。首相官邸が29日、ロイターに明らかにし、現地メディアの報道を認めた。

パリ拠点の新興企業オルビドが開発した対話アプリ「オルビド」はあまり知られていない。

首相官邸は、機密情報が含まれる場合がある情報のやり取りの安全性を高めるために対話アプリをオルビドに置き換えると説明した。

米メタのワッツアップ、テレグラム、シグナルなどの対話アプリは、フランス政界内部で主力の対話ツールになりつつあり、政府関係者も記者団とのやり取りでこれらのアプリを利用している。

自社ウェブサイトでオルビドは、ユーザーのメタデータを暗号化しながら、信頼できる第三者と集中管理型サーバーを一切頼らない「最初で唯一のメッセージングシステム」と説明している。

同社は暗号学研究者2人が運営している。

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