12月6日、英政府は、ロシアがウクライナ侵攻を巡る制裁を逃れようとしているとして、同国への軍事関連製品の供給に関わっている計46の個人と団体を対象に追加制裁を発表した。写真はロシアのミサイル攻撃の跡。ウクライナのヘルソンで5日撮影(2023年 ロイター/Ivan Antypenko)

英、ロシアへ製品供給の第三国企業などに追加制裁

[ロンドン 6日 ロイター] – 英政府は6日、ロシアがウクライナ侵攻を巡る制裁を逃れようとしているとして、同国への軍事関連製品の供給に関わっている計46の個人と団体を対象に追加制裁を発表した。中国、トルコ、セルビア、アラブ首長国連邦(UAE)、ウズベキスタンなどの企業が含まれている。

在英ロシア大使館は、制裁は「無駄」であり、キャメロン新外相の訪米に合わせた「下手なドラマ」だと批判。在英中国大使館は「英政府に対し、直ちに過ちを是正して中国企業への制裁を撤回するよう求める」と反発した。

英国家犯罪対策庁(NCA)は、ロシアが第三国を介して制裁対象の製品を入手しようとしているとし、金融機関などに警戒を呼びかけた。「ロシアは複雑なサプライチェーン(供給網)や代替的な供給ルートを用い、制裁対象の製品を入手している」と説明した。

ロシアがウクライナに侵攻して以来、英国は1600人余りの個人と約250の法人に制裁を科している。

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