南米アルゼンチンで12月10日、急進的なリバタリアン(自由至上主義)で知られるハビエル・ミレイ氏(53、写真右)が大統領に就任した。左はビヤルエル副大統領。ブエノスアイレスで撮影(2023年 ロイター/Matias Baglietto)

アルゼンチン、ミレイ氏が大統領就任 「痛み伴う改革不可避」

[ブエノスアイレス 10日 ロイター] – 南米アルゼンチンで10日、急進的なリバタリアン(自由至上主義)で知られるハビエル・ミレイ氏(53)が大統領に就任した。宣誓式後の演説で、インフレ率が200%に迫るなどこの数十年で最悪の経済危機から脱するには急激で痛みを伴う改革以外に選択肢はないと強調した。

「前政権はわれわれをハイパーインフレへの道筋に残したが、そうした壊滅的状況を回避するため、あらゆる措置を講じる」などと述べた。

演説では詳細には触れなかったが、主な措置には歳出削減を通じた国内総生産(GDP)の5%に相当する財政調整が含まれると述べた。

ミレイ氏は中央銀行と通貨ペソの廃止や、歳出削減など痛みを伴う改革を訴えて大統領選を勝ち抜いた。投資家は大胆な経済改革案を評価、経済の立て直しにつながる可能性があるが、既に5分の2以上が貧困状態にある国民がさらに苦しむことにもなりかねない。

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