ドイツのピストリウス国防相とリトアニアのアヌサウスカス国防相は18日、ドイツ軍部隊の常駐に関する合意文書に署名し、ロシアと国境を接するリトアニアで2027年に4800人規模のドイツ軍常駐部隊の戦闘態勢が整うと発表した。写真は2009年8月、リトアニアの首都ビリニュスで撮影(2023年 ロイター/Ints Kalnins)

ドイツ軍部隊、27年にリトアニアで戦闘態勢整う 両国が合意文書署名

Andrius Sytas

[ビリニュス 18日 ロイター] – ドイツのピストリウス国防相とリトアニアのアヌサウスカス国防相は18日、ドイツ軍部隊の常駐に関する合意文書に署名し、ロシアと国境を接するリトアニアで2027年に4800人規模のドイツ軍常駐部隊戦闘態勢が整うと発表した。

大部分の部隊は25─26年に到着する予定。ピストリウス氏は共同記者会見で「この計画の速さは、ドイツが安全保障の新たな現実を理解していることを明確に示している」と述べた。

ドイツとリトアニアはどちらも北大西洋条約機構(NATO)の加盟国。NATOは22年2月のロシアによるウクライナ侵攻後、リトアニア東部国境での存在感強化を明言していた。

ドイツが既にリトアニアで率いている約1000人の部隊からなるNATOの多国籍部隊は統合される予定。

リトアニア議会の国家安全保障・国防委員会のKasciunas委員長によると、リトアニアは今後数年にわたり国内総生産(GDP)の約0.3%にあたる費用をかけてドイツ軍の住宅や訓練場、その他のインフラを建設する予定で、そのためにはおそらく増税が必要になる。

アヌサウスカス氏は「ロシアは依然として私たちとNATOにとっての主要な脅威だ」と述べた。

ドイツは6月、リトアニアに部隊を常駐させる用意があると明らかにしたものの、時期については明言していなかった。

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