2020年11月3日、米国のトム・ティリス上院議員 (Brian Blanco/Getty Images)

トランプ氏の予備選投票からの除外を阻止…米上院議員、法案提出へ

米国のトム・ティリス上院議員は19日、各州が2024年大統領選に立候補しているトランプ前大統領を、州予備選投票から外すことを事実上禁止する法案を提出すると発表した。

ティリス氏の動きは、西部コロラド州の最高裁判所が19日に、トランプ氏の立候補資格を認めないとする判決を下したことを受けてのもの。同州はトランプ氏が2021年の連邦議会占拠事件を扇動したとして、合衆国憲法修正第14条3項に基づき判決を下した。

合衆国憲法修正第14条3項は、合衆国憲法を支持するとの宣誓をして米国の官僚に就いた者が米国に対する暴動や反乱に関与した場合、いかなる役職にも就くことはできないと定めている。

ティリス氏は声明で「トランプ前大統領を支持するか反対するは関係ない。左翼活動家が州当局者と共謀し、トランプ氏を投票対象から外すよう裁判官に圧力をかけ、我が国の政治制度を蔑ろにするのは言語道断だ」と述べた。

この法案は、憲法修正第14条を政治的に悪用した州に対し、選挙管理に対する連邦政府の資金提供を差し止めるほか、大統領候補が大統領選に立候補する資格があるかどうかを決定する唯一の管轄権は連邦最高裁判所にあることを明確にするものである。

トランプ氏は判決を不服として連邦最高裁に上訴すると表明しており、1月4日まで上訴する時間が設けられる。ティリス氏の法案がそれまでに成立すれば、最高裁の介入を回避できる。

コロラド州はトランプ氏を予備選投票から除外した最初の州だ。ミシガン州やアリゾナ州など他のいくつかの州でも、民主党により同様の試みがあったが、失敗に終わっている。

関連記事
エポックタイムズは、2024大統領選挙でボビー・ケネディを支持する5人の異なる年齢層と階層の人々に取材した。彼らはそれぞれ異なる観点から支持の理由を語った。
トランプ前大統領は5月2日、裁判で自身の弁護のために証言するかどうか尋ねられた際、裁判で証言しない可能性を示唆した。
トランプ陣営は4月30日に、大統領討論会委員会が何百万人ものアメリカ人がすでに投票を済ませた後まで討論会の日程を繰り上げようとしないことを「容認できない」「有権者に対する重大な冒涜だ」と非難した。
トランプ前大統領は1日、11月に行われる2024年大統領選挙で勝利できなかった場合の対応について明らかにした。 […]
米国のフロリダ州民主党は4月26日、2018年以来初めてフロリダ州の28の連邦議会選挙区全てで争うと発表した。 […]