国際原子力機関(IAEA)は12月21日夜、北朝鮮の寧辺核施設にある原子炉で初めて核燃料が使用されているようだと発表した。写真はウィーンのIAEA本部。2019年6月撮影(2023年 ロイター/Leonhard Foeger)

北朝鮮、寧辺施設の第2原子炉で核燃料使用のもよう=IAEA

[ウィーン 22日 ロイター] – 国際原子力機関(IAEA)は21日夜、北朝鮮の寧辺核施設にある原子炉で初めて核燃料が使用されているようだと発表した。核兵器用プルトニウムの新たな供給源となっている可能性がある。

IAEAによると、北朝鮮は長年にわたり核兵器用プルトニウムの抽出に寧辺の5メガワット級原子炉の使用済み燃料を利用してきたが、より規模の大きい軽水炉から温水が排出されていることから、この原子炉も現在稼働していることが示されているという。

グロッシIAEA事務局長は「温水の排出は原子炉が臨界に達したことを示している」と声明で述べた。

IAEAは北朝鮮が2009年に査察官を追放して以降、同国にアクセスできておらず、現在は主に衛星画像を使って監視している。グロッシ氏は原子炉の稼働状況を確認できないとした。

IAEAによると、10月以降、軽水炉の冷却システムから強い水の流出が観測されており、試運転が続いていることが示唆されている。グロッシ氏は、最近の兆候は水が温かいということだと指摘した。

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