体内の消化生理を相対的に安定させるために、摂取する栄養素やカロリー配分に注意して、食べ物の摂取量を調整する必要があります。(友梨子 / PIXTA )
医師が語る脳卒中予防のための食生活の鍵?

脳卒中予防には正しい食生活だけでは不十分!(2)

【再掲載】

(続き)

10種の不健康な飲食

• トランス脂肪

• 高脂肪食品

• 過剰なアルコール摂取

• 過剰な炭水化物摂取

• ファストフードのみの食事

• 低(無)繊維食品

• 偏食(栄養不足)

• 過剰な塩分摂取

• 加工食品を過剰に食べる

• 過剰な残り物の食事

「飲食の節制が必要」5つの養いと助け

1.五穀為養(五穀は体を養う)、五果為助(果物は体の働きを助ける)、五畜為益(肉類は体を補う)、五菜為充(野菜は体を充実させる)。

中医学の観点から、健康的な飲食には「飲食の節制」が必要で、この4つが基本的な考え方です。

五穀には、豊富な炭水化物と食物繊維が含まれており、人体の主要なエネルギー源となります。五畜には動物性タンパク質が含まれており、人体に必要な栄養素を補うことができます。五菜と五果は、野菜と果物が臓器を補うために必要なビタミンやミネラルを含んでいることを示します。

2.生活地域で生産された地元の食材を主食にする。

食材の選択に関しては、地域で生産された食品を主食とすることができるだけ望ましいです。中医学的には動植物は人間と同じ環境で成長し、物理的特性が近いため、身体が自然に適応しやすくなります。

地元でとれたのものが最高! 加工食品はできるだけ避けよう

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3.加工食品よりも、粗加工された食品を優先に取り入れる。

食材として粗加工食品を優先的に取り入れましょう。加工された食品を長期間食べると体質が低下し、疾患が発生する可能性があります。

4.酸味、苦味、甘味、辛味、塩味を調和させ、精気を補い、気を益す。

食材以外にも、香りを合わせて食べることが必要です。酸味、苦味、甘味、辛味、塩味の五味はそれぞれ偏りがあり、どの味の食べ物を食べても体内の陰陽バランスが崩れてしまいます。ですから、日常的に摂取する場合には、五味を合理的に組み合わせて陰陽バランスを保つことが必要です。

5.食事の摂取量を節制し、食事の摂取時間を規則正しくする。

体内の消化生理を相対的に安定させるために、摂取する栄養素やカロリー配分に注意して、食べ物の摂取量を調整する必要があります。さらに、食事のリズムを整え、頻繁にリズムを崩さないようにしましょう。急な状況で食事回数を増やしたり減らしたりする場合は、食べ物の量が過剰か不足していないかを慎重に評価し、食事と食事の間の空き時間を調整する必要があります。

(完)

(翻訳編集:源正悟)

 

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