(大紀元)

フィッチ、インドの格付け据え置き 財政が「最大の制約」

[ニューデリー 16日 ロイター] – フィッチ・レーティングスは16日、インドの長期外貨建て発行体デフォルト格付けを「BBBマイナス」に据え置いた。見通しは安定的とした。ただ、脆弱な財政状況が格付けに対する「最大の制約」と指摘した。

インド政府は2023/24年度(23年4月─24年3月)の財政赤字を国内総生産(GDP)比5.9%と、前年度の6.4%から引き下げる目標を掲げている。フィッチはこの目標は達成可能と予想しているが、25/26年度までに赤字をGDP比4.5%に引き下げるのは難しいとの見方を示した。

「23/24年度以降、財政の道筋はより確実性を欠き、経済成長と財政再建のトレードオフが深刻になる」と指摘した。

23/24年度の経済成長率は6.9%、24/25年度は6.5%と予想。また、25年度に中銀が政策金利を75ベーシスポイント(bp)引き下げることで24年末にはインフレ率が4.7%まで低下すると予想している。

関連記事
米国とフィリピンが、南シナ海で初めて肩を並べて行った共同軍事演習の最中、4月30日に中共の海警船が、同海域でフィリピンの船舶に再度危険な干渉を行(おこな)った。中共は以前から、南シナ海でフィリピンの船舶に対して干渉を繰り返し、国際社会から批判を受けている。
鬼木誠防衛副大臣は29日、フィリピンを訪問し、同国のテオドロ国防相と会談した。日本がフィリピンに供与する移動式警戒管制レーダー2基目の引き渡し式典にも出席した。東アジア地域における中国共産党の拡張に対して連携して抑止を図る。
4月22日、アメリカとフィリピンは合同軍事演習「バリカタン(肩を並べる)24」を開始した。演習は、台湾海峡の近くで初めて行われ、中国の脅威に対する明確な対抗措置と位置づけられている。これまでにない大規模なものとなった。
8日、エマニュエル駐日米国大使と山上前駐オーストラリア日本大使が、日米同盟の重要性を力説した。エマニュエル大使は、「新型コロナウイルス感染症」「ロシアのウクライナ侵攻」「中国の威圧的行動」という「3つのC」が世界を変えたと指摘。日米両国がこの2年間で70年来の政策を大きく転換したことに言及し、「日米同盟は新時代を迎えている」と強調した。
日本、フィリピン、米国の首脳は4月中旬に連続してホワイトハウスで首脳会談を行い、国際法の支配を守り、自由で開かれたインド太平洋を推進し、地域の進歩と繁栄を支援するという共通の決意を表明した。