【部屋探しで欠かせないことは?】回答者715人アンケート調査

ーお部屋探しで重要なことを調査

引っ越しシーズンが到来し、物件探しをする人も多くなる春。実際に物件探しをしている方の中には、「他の人はどんなふうに家を探しているんだろう?」「こだわりポイントは?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

今回不動産メディア「幸せおうち計画」を運営する、株式会社AZWAYは、10代から60代以上までの715人を対象に「部屋探しで欠かせないこと」についてアンケートを実施しました。 

 

調査概要

調査対象:10代から60代以上までの人

調査期間:2023年12月13日〜12月27日

調査機関:自社調査

調査方法:インターネットによる任意回答

有効回答数:715人(女性 509人/男性 203人/その他3人)

回答者の年齢:10代0.4%、20代15.4%、30代36.6%、40代28.5%、50代15.4%、60代以上4%

 

調査結果サマリー

・部屋探しで最も重視するのは「家賃」で4割の支持

・部屋探しの内見数は3件以上が7割、内見をお願いする不動産会社は1社のみが36%

・部屋探しの情報収集で「インターネット」を利用する人は9割超え、トラブルですぐに引っ越した経験のある人は約1割

 

部屋探しで最も重視するのは「家賃」で4割の支持

 

10代から60代以上までの回答者715人に「部屋探しで最も重視すること」について複数の選択肢から回答を選んでもらったところ、1位は「家賃」で291人、2位は「立地」で107人、3位は「間取り」で74人、4位は「周辺環境」で37人、5位は「治安」で29人という結果になりました。4割の人が「家賃」を選んでおり、毎月の支出のうちでも大きい負担となる家賃を気にしている人が多いとわかります。

 

<1位:家賃>

・家賃は絶対に譲れない。貯蓄や投資の為固定費は最低限に抑えたい。(30代女性)

・家賃は妥協できない。収入と生活レベルとのバランスがあるから。条件が良いからと言って予算以上の家賃の物件を選択してしまうと、生活が苦しくなって元も子もない。寛げるはずの自宅での時間が苦痛になる。(40代女性)

・家賃は固定費なので、少しくらい部屋のスペックが悪くても安いところを探す。また地方都市で車が移動手段なので駐車場無料は必須。(30代女性)

1位は「家賃」で、毎月の支出を考えて自分の収入に見合った家賃の住宅に住みたいという意見が多く見られました。家賃は毎月の支出の中でも大きな負担になり、下がることもないため、高く設定しすぎて生活を圧迫することのないようにしたいと考えている人が多いとわかります。

 

<2位:立地>

・以前賃貸に住んでいた時、車の運転が得意ではないので、駅近では絶対条件で探しました。また、近くにスーパーやドラッグストアがあることも譲れませんでした。当時は運良く駅から徒歩5分で近くにスーパー、ドラッグストア、コンビニ、郵便局がある所に出会えてとても満足していました。最近流行りのメゾネットタイプだと同じアパートの人と鉢合わせることが少なくてとても良かったです。(20代女性)

・最近地震や大雨などの災害に関するニュースが多いので、ハザードマップや津波が来ても大丈夫な場所にしようと思っています。(40代男性)

・立地や駅の近く。部屋はどうにか自分で改造したりできるが、立地だけは自分の力ではどうにもならないから。駅から近いのが1番理想です。失敗したことは、坂道が意外ときつい。坂道があることは事前にわかっていたのですが、やはり毎日だとしんどかったので、引っ越す際は平坦な道かどうか?もチェックするようになりました。(40代女性)

 

2位は「立地」で、「駅の近くや交通の便が良いところに住みたい」という意見が多く見られました。また、昨今の災害の多さを踏まえて、災害の影響が少ない住宅で暮らしたいという意見も上がっています。

 

<3位:間取り>

・私が部屋を探すときに妥協しない点は空間の広さです。そんなに広くなくても広く感じるような間取りになっていることが条件です。理由は開放的に感じるからです。失敗したことはロフト付きのお部屋にしたのですが最初は物珍しさに使っていたのですが、すぐに使わなくなり無駄だなと思ったことです。荷物も置くことができず本当に失敗したと思いました。(40代男性)

・洗面所・洗面台が無い物件は候補から外しています。身支度や洗顔などは台所のシンクではやりたくないので、洗面台がないのは辛いです。(40代男性)

・妥協できないポイントはいくつかあるのですが、家族がいるので部屋数がいくつかないと暮らせない事情もあり間取りは妥協できないポイントになると思います。(40代女性)

 

3位は「間取り」で、「空間の広さ」や「部屋数」を重視する意見が多く挙げられていました。家族構成によって、求められる部屋数や間取りが変わってくるのがわかります。

 

<4位:周辺環境>

・家の周辺が落ち着いているかどうかです。以前住んでいた物件は近くを道路族が占拠していて、毎日子供の悲鳴に悩まされていました。(30代女性)

・騒音の少ない静かな環境であることは譲れません。以前住んだ物件は、内見した時は静かだったのですが、実際住んでみたら朝夕の通勤時間に車の往来が多く、抜け道になっていたようでうるさくて苦痛だったので長くは住めませんでした。他にも、小中学校が近いとなにかと騒がしいですし、色々な時間帯や季節を想定して選ぶ必要があると学びました。(40代女性)

・危険な地域(がけ崩れ、水害)にない立地していない場所。道路際、鉄道沿いなど騒音環境が悪い場所。風通しが悪くジメジメしている場所。周囲に気になる匂いを発生させる施設などが無い所。近くに竹林や雑木林などが無く、虫やムカデ、蛇が出そうにない所。適度に日当たりがあり、暑すぎず寒すぎない場所。坂沿いになく平地であること。(60代以上男性)

 

「周辺環境」を選んだ人からは「子供の叫び声で悩まされた」や「車の従来が多くてストレスだった」といった体験談が寄せられていました。騒音や人の気配に悩まされていた人が多く、静かに過ごしたいと思っているのがわかります。

 

<5位:治安>

・女性の一人暮らしなので治安がいい場所を優先します。治安がいい場所であれば遅くに帰っても安心ですし駅から遠くても心配いりません。しかし治安がいい場所であっても家周辺の環境をきちんと調べておくことが大事だと思います。以前住んでいた場所は周辺の環境を確認せず即決したのですが、近くに葬儀場があり、お葬式に出くわしたことがありました。なので入居前にはきちんと確認しておくことが大事だと思います。(30代女性)

・お部屋探しをする上でどうしても妥協することができないポイントは居住地周辺の治安です。いくら家賃が安くて周りが充実していても治安が悪い場所には住む気になれません。以前住んでいた場所は家賃が安く治安があまりよくない場所だったのですが、小さい問題から大きい問題まで大小さまざまなトラブルが日々起きていました。そんな問題を日々目の当たりにしていると精神的にまいってくるだけではなく十分な休養もとることができませんでした。そのためお部屋を探すときには周辺の治安を十分に確認したうえで住むようにしています。(30代男性)

・治安だけは妥協できません。大阪在住なので、まぁまぁ治安の良くないところもあり、その周辺だけは絶対に避けたいと思います。あらぬ噂を聞いたりするだけで恐ろしくなります。治安の良いところで、安心して暮らしたいです。(40代女性)

 

6位は「治安」で、実際に治安の悪い場所に住んでしまった人からは「さまざまなトラブルが起きていた」という意見が寄せられています。多くの人が、家には安心して過ごせる場所であってほしい、帰り道もトラブルに巻き込まれたくないと思っていることがわかります。

 

<6位:バス・トイレ別>

・お風呂とトイレが別であることです。潔癖症なところがあり、綺麗なお風呂と汚いトイレが一緒になっていることがどうしても許せません。家賃が上がってしまう可能性もありますがどうしても譲れないポイントです。掃除の面でもトイレに髪の毛がついていたり、掃除がしにくいこともあり、どちらも清潔に保つことが難しく絶対に別でないと許せません。(20代女性)

・トイレとお風呂が別れていることです。学生の時はユニットバスでしたが、お風呂にお湯をためたいので、セパレートタイプは譲れません。お風呂が小さくてもわかれていることが絶対に大事です。(30代女性)

・風呂とトイレは別にこだわっていました。風呂もトイレもそれぞれリラックスする場所だと思っているので、間取りが狭くなってもそこは譲れなかったです。(50代男性)

 

「バス・トイレ別」を選んだ人からは、ユニットバスだと「掃除がしにくいのが嫌」や「リラックスできない」といった意見が見られました。お風呂やトイレをリラックス空間と捉えている人が多く、汚れやすい水回りであるため清潔に保っておきたいことがわかります。

 

<7位:ペットの可否>

・ペットを飼っているので、必ずペット可は必要です。ペット不可で内緒で飼っている人もいますが、それがもとでトラブルになっているのを見たこともありますので、自分はトラブルになりたくないです。また、鳴き声などやアレルギーの方がいると結構すぐわかりますし、動物病院に行くのもこそこそしなくてはいけないのはペットもかわいそうだと思います。(30代女性)

・ペットを飼っているのでペット可かどうかが一番のポイントです。それだけでグッと選択肢は狭まってしまいますが、多少駅から遠くてもそのような条件で探すようにしています。(20代女性)

・ペットを飼っているのでペット可が一番の妥協できないポイントです。(30代女性)

 

「ペットの可否」が重要と答えた人は7位となっており、ペットを飼っている人が多いことがわかります。また、動物病院の近さが重要という意見もあり、ペットを飼っているからこその選択肢があることが窺えます。

 

<8位:日当たり>

・日当たりを重視している。南向きは自分の中で必須。過去に住んでいて物件では日当たりが良くなく常に電気をつけていたので電気代にも反映されたので重要視する。また、洗濯物の乾きも変わってくるのでネット検索や不動産の担当者の方にははじめから南向きの部屋しか探していないことを伝えていてそのほかの物件は見ていない。(30代女性)

・日当たりです。独身時代に賃貸でしたが、良すぎても夏場暑すぎてエアコン代がかかるし、悪すぎても洗濯物が乾きにくく部屋がじめじめするのでダメだなと思いました。毎日生活する場所なので、ほどほどの日当たりでないと精神衛生上よくないと思います。なので内見はお部屋探しする上で必須です。必ず天気の良い日に見に行くようにしていました。(40代女性)

・お部屋探しでどうしても妥協できないポイントは、日当たりの良さです。理由は以前住んでいた家が日当たりが悪くジメジメした雰囲気で嫌だったからです。現在住んでいる家は日当たりと風通しをすごく重要視して選んだのですが、逆に日当たりが良すぎて日中と夜とで20度ほど差がある日もあるので、自業自得ではありますが少し失敗したなと思いました。(30代その他)

 

日当たりを選んだ人からは、「洗濯物が乾いてほしい」や「ジメジメした部屋は嫌だ」といった意見が見られました。一方で、日当たりが良過ぎると暑過ぎるといった意見もあり、適度な日当たりの部屋を選ぶのがおすすめです。

 

部屋探しの内見数は3件以上が7割、内見をお願いする不動産会社は1社のみが36%

 

続いて、「部屋探しの内見数」について聞いたところ、3件が283人で1位、4件以上が257人で2位という結果になりました。部屋探しの際には、7割以上の人が3件以上の内見をしてから物件を決めていることがわかります。

一方、2%ではありますが、全く内見をしないという人も。2件以下の人も2割ほどおり、内見を重視していない人が一定数いることもわかりました。

 

また、内見をお願いする不動産会社については、1社が1番多く254人、僅差で2社が2位で243人となっています。3社以上の不動産会社に依頼する人は全体の2割弱で、ほとんどの人が2社以内の内見で物件を決めていることがわかります。

一方、インターネットサービスの発達により「相談しない(全てネット)」と回答した人も1割以上いるという結果に。今後、サービスの発展次第では、実際に不動産会社に相談する人の数が減っていくことも考えられるでしょう。

 

部屋探しの情報収集で「インターネット」を利用する人は9割超え、トラブルですぐに引っ越した経験のある人は約1割

 

最後に、「部屋探しの際の情報収集の方法」について聞いたところ、「インターネット検索」と回答した人が659人で9割を超える結果になりました。多くの人が気軽に検索できるインターネットで物件の一次情報を集めていることがわかります。

一方、「不動産会社で情報収集」という人も456人いるという結果に。インターネットで情報を集めた後、不動産会社に実際に足を運んで情報を得ている人が多いことがわかります。

 

また、「入居後に何かのトラブルですぐに引っ越したことはあるか」と聞いたところ、「ある」と答えた人が90人(12.6%)、「ない」が625人(87.4%)という結果になりました。あると回答した人は、「騒音」や「近隣トラブル」を挙げる人が多く、インターネットでの情報収集は便利ではありますが、人が生活する時間帯に内見をするなど、実際に足を運ぶ重要性がわかります。

 

まとめ

部屋探しで最も重視することとして選ばれたのは「家賃」で、4割の人の支持を受ける結果となりました。物価高騰が続く中、月々の固定費用を少しでも下げておきたいという人が多いとわかります。

また、内見数については3件以上の人が7割となっており、多くの人が3件以上内見をすることがわかっています。一方、内見の際に利用する不動産会社の数は1社もしくは2社が多く、3社以上まわる人は少ないという結果に。

また、部屋探しの情報収集では「インターネット」を利用して一次情報を得、その後実際に不動産会社に足を運んで情報収集をしている人が多いとわかりました。トラブルですぐに引っ越した経験のある人は約1割となっていますが、理由の多くが「騒音」や「隣人トラブル」など、実際に足を運ばなくてはわからない内容になっており、内見の重要さが窺えます。

 

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