生まれつきのアザは前世からのメッセージ

生まれつきのアザは前世との深い繋がりがあるとされています。

私には生まれつき複数のアザがあり、それらにまつわる物語を想像するのは楽しいことでした。例えば、私の額には赤みがかったV字型のアザがあり、インドで育った人々はシヴァ神(創造と破壊の神様)が持つ槍「トリシューラ」の印だと信じていました。

さて、私たちのアザにはどのような背景があるのでしょうか?

アザの大きさや形、色も様々ではっきりしたものもあれば、そうでないものもあります。遺伝的なものもあれば、ランダムにできるものもあります。しかし、本当にランダムなものなどあるのでしょうか?

ここでは、アザにまつわる伝統的、そして科学的な知識を紹介します。

アザはなぜできるのか?

科学的見地からは、通常表皮に存在するメラノサイトが、まれに皮膚のさらに奥にある真皮に存在し、そこでメラニン色素を作りだすことによって、アザができると言われています。

いっぽう、古代科学や古代の信仰ではあざをより深く、より精神的なレベルで見ていました。

・人の特性や特徴を表す

アザが現れる体の部位は、成長したときの子供の性格的特徴を予測する上で重要な意味を持つ可能性があります。たとえば中国文化では、右足にホクロがあると、その子は世界を旅する人に育つと信じられてきました。

・遺伝的なアザ

遺伝によってアザができる子供もいます。父親、母親、祖父母、叔父、叔母に似たアザが首にできることがあります。多くの場合、このアザは父方や母方の家族とまったく同じ場所にできます。

・前世からのメッセージ

アザは、前世の出来事や輪廻転生の跡だとも言われています。前世療法を求める人の増加に伴い、いくつかのアザは前世の出来事と関係があることが確認されています。次のような例があります。

i. 弾痕

このようなアザは、その人が前世で銃弾を受けたことを示しているかもしれません。アザの両側に凸凹模様や傷がある場合は、銃弾の火薬により茶色く変色したことを示しています。弾痕がわずかに隆起している場合は、前世の死亡時に銃弾が体内に留まっていたことを示すと言われています。

ii. 火傷痕

もう一つよく見られるアザは、前世の火傷の跡です。見た目には火傷を負ったような赤みがかったアザです。色が濃いということは、傷がそれほど古くないことを意味するそうです。

iii. 散らばったアザ

体に散らばった跡や模様のように見えるアザは、前世に散弾銃で撃たれた傷跡を示唆すると言われています。銃で撃たれた際の火傷により、黒い色をしているそうです。これらのアザは、生まれ変わるたびに小さくなると信じられています。

バージニア大学のイアン・スティーブンソン教授は、論文 “Birthmarks and Birth Defects Corresponding to Wounds on Deceased Persons “の中で次のように述べました。

「死亡した人物の生い立ちの詳細を、ある子供が言い当てたケースでは、その子供のアザや先天性欠損と死亡した人物の傷との間にほぼ密接な一致が見られた」

「入手した医療文書(死後報告書など)の49例中43例において、傷やアザまたは先天性欠損との対応が確認された」

この研究は、科学分野における画期的な議論を引き起こしました。

吉兆の印であれ、悲惨な銃痕であれ、アザは歴史を示すようですが、この人生をどう生きるかは、まだ私たちの手に委ねられています。すべての人生において、私たちは目的を持って生まれてきています。過去世から学ぶことは、さまざまな意味で私たちが意識的あるいは無意識的に追い求めている癒しのプロセスの一部となりうるのです。