5月30日、イーロン・マスク氏がホワイトハウスで政府効率部(DOGE)リーダー職を退任。記者会見では右目のアザが話題となり、その真相や今後の展望に注目が集まった。
マスク氏は、トランプ政権下で特別雇員として率いてきた「政府効率部(DOGE)」のリーダー職を正式に退任し、約130日間にわたる任期を終えた。30日、トランプ大統領が主催した盛大な送別会には多くのメディアが詰めかけたが、会場で注目を集めたのは、マスク氏の右目の周囲にできた新しいアザだった。
テレビ中継や現場にいた記者、そして敏感な視聴者たちは、マスク氏の目元の変化にすぐさま気づいた。SNS上では「マスク氏の顔に何があったのか?」と話題が沸騰し、さまざまな憶測が飛び交った。フィットネス中の事故説、薬物使用説、政権内の高官との口論がエスカレートした末の負傷説など、噂は瞬く間に拡散した。
記者会見でこの話題に触れられると、マスク氏はユーモアを交えて応じた。「ええ、フランスの近くにはいませんでしたよ」と笑いながら語った。
これは、フランスのマクロン大統領がベトナム訪問時に妻に強く押されたという最近のゴシップを皮肉ったものだ。
さらに「フランスのファーストレディが中尉だったとは知らなかった」と冗談を続け、会場を和ませた。
右目のアザの真相
その後、マスク氏はアザの真相を明かした。「いや、これは息子のX Æ A-Xiiと遊んでいてできたものです。『さあ、パパの顔をパンチしてごらん』と言ったら、本当にやられてしまいました」と語り、「5歳児でも顔を殴られると、こうなるんですね」と苦笑いを浮かべた。
トランプ大統領もすかさず「それはXの仕業か?」と問いかけ、マスク氏が「そうです」と答えると、「Xならやりかねないな」と場を盛り上げた。
このやりとりは、マスク氏の退任会見に和やかな雰囲気をもたらし、主流メディアが報じていた「マスク氏とトランプ大統領の不仲説」や「両者の決裂」といった憶測報道を一蹴するものとなった。
マスク氏は会見の中で、政府効率部(DOGE)のリーダー職を退くことを正式に発表し、「これはDOGEの終わりではなく、始まりだ」と今後の展望を強調した。
トランプ大統領も、マスク氏の在任中の実績を高く評価。「彼のリーダーシップ」と称賛した。
DOGE公式サイトが5月26日に発表したデータによれば、マスク氏の指導のもとで、DOGEは連邦機関の閉鎖、資産売却、契約解除、不正撲滅などを通じて1750億ドル以上の節約を達成した。これは米国納税者一人当たり約1087ドルの節約に相当する。
マスク氏は今後、再び自身のビジネス帝国に専念する意向を示した。
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