(大紀元)

高智晟著『神とともに戦う』(82)権利を護りぬいた軌跡「この政権の敵は他でもない」(1)

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執政政府を自称する中共は、何者かによって政権を転覆させられることを恐れ、内心では常に気をもんでいる。その恐怖と焦燥は既に手に付けられないほど病的であり、例えば疑いの目を向けた相手が現在、夜中にベッドで寝ていたとしても、すぐにでも政権を転覆できるような超能力を持っているではないかと怯え、恐怖で一日24時間瞬きもせずに見張り続けなければ気が済まないほどなのである。

貪欲かつ残忍、殺人依存という特徴を持つあらゆる独裁制度と同じように、中共政権は局外者から転覆させられる必要はない。この種の政権が権力機構を運営するプロセスは、(内部に)敵を大量生産する過程なのである。それは人類歴史において全ての独裁制度が長続きしなかった内在的な規律である。独裁の純度が高ければ高い程寿命が短く、これは逆らうことのできない歴史的規律である。

「虎狼の秦」が短命だった事実は、この規律を十分に実証している。一方で人類の政権運動の歴史は、人類社会に不滅な政権が生まれうることも証明してきた―――それは民意に則り、自由、民主、法治及び人権に価値を置く制度である。

数日前、60人近い上海市在住の陳情者が私のオフィスを訪れた。厳寒の中に消えて行く後ろ姿を見送る私は、内心に深い痛みが走り、思わずに涙がこぼれ落ちた。年配の杜陽明氏の無力な目線、別れ際に深く腰を屈め、震える手で分厚いコートのボタンを閉める姿が脳裏に浮かび、彼が厳冬の中で逮捕される危険に晒されるなか不安な日々を送っていると思うと、私は暫く心を静めることができなかった。

60人近い来訪者の中で、ただ3、4人だけが不法な強制労働教養を免れた他、50人余りの来訪者は上海市人民政府による残虐な強制労働教養から免れることはできなかった。今になってやっと、私は机に向かい、じっくりと陳情者達が自ら署名した、血と涙がたっぷりとにじんだ控訴資料を読むことができた(下記資料の中の文字、単語、記号まで、全て真実のままで私は手を加えていない)。

「私、菫春華は今年、古希(70歳)を迎えようとしています。自宅の建物を不法に強制撤去した暴力行政を認めなかった為、夫の蔡新華(72歳)は北京へ陳情に行き、13日間も不法に拘禁された後、上海に送還されました。しかし思いかけないことに送還された当日、夫は原因不明のまま突然死亡しました。

2004年7月には娘の蔡文君が陳情の為に北京へ向かう途中、上海市長寧区公安分局に拘禁されました。娘がその後再び、上海へ再議を求めに行くと、『騒動を引き起こす』という罪名で1年間の強制労働教養を科されました。娘は未だに上海市青浦女子強制労働教養所に拘禁されています」この方の連れ合いは10数日間不法拘禁された後に突然亡くなり、立て続けに娘は不法な強制労働教養を受けた。「ある老党員の控訴」は、このような老人が私宛に綴った書類である。

 

「私は上海理工大学教授の劉華琳です。2004年2月22日、私は乗車券を手にして北京行きの汽車に乗ろうとしました。上海市内の駅のホームで、私は上海市政府投書陳情206号オフィスの職員ともう一人に道を遮られました(当時の搭乗券はいまだに206号オフィスの職員に取り上げられたままです)。

私が出口へ向かって家に帰ろうとしたところ、無職の宋氏と技術学校関係者の洪氏が私に向かって突進し、同時に身分不明な人達が私を取り囲んで個人攻撃を始めました。投書陳情206号オフィスの職員は、私が殴打、強制連行される全過程を目にしましたが、止めようとはしませんでした。最終的に彼らは、怪我をして地面に倒れこんだ私を引っ張り起こしてタクシーに押し込みました。その後、彼らは私を校長室に一晩中閉じ込めました。

この事件に参与した者の中には、公安局(警察)関係者もいました。翌日、私はバンのような車で市公安オフィスまで運び込まれ、15~16時間にもわたる拷問を受けました。30時間近く食事を与えられず、睡眠を禁じられ、治療を受けさせてもらえず、非人道的な蹂躙を受けました。その全過程において、法律上における収監手続きなどは一切提示されませんでした。

23日深夜に公安局警官の謝氏は、“刑事拘留”をするために“公務妨害”の罪名を私に付け加えるよう公安局長から命じられたという事実を話してくれました。20日間不法に拘禁された後、私は更に548日間の強制労働教養を言い渡されました。収監されている間に、私は職場から除籍され、自宅を没収され、ピアノ、パソコンを含む全ての個人財産を略奪されました」

「罪のない私が500点xun_ネ上も不法に拘禁される日々の中で、憤慨、屈辱、無力さが入り混じった感情が私をさいなみました。私の教え子は数え切れない程いますが、一体どれくらいの生徒が、自分達の先生が罪もなく不法拘禁されている事実を信じられるでしょうか、高弁護士よ」

 (続く)

 

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