2024年1月15日に北朝鮮国営メディア、朝鮮中央通信によって公開された写真である。1月14日に北朝鮮が中距離固体燃料弾道ミサイルの試験発射を行ったと報じた

ブリンケン米国務長官の韓国訪問中 北朝鮮が弾道ミサイルを発射

米国のブリンケン国務長官がソウルを訪れ、第3回民主主義サミットに参加している最中、北朝鮮は複数の弾道ミサイルを東部海域に向けて発射し、挑発を行った。

3月18日、韓国の合同参謀本部は、北朝鮮の首都である平壌南部から発射された複数の短距離ミサイルが、朝鮮半島の東部に落下したと発表した。

韓国軍は詳細情報の公開を控えているが、米国や日本との間で情報共有を行い、北朝鮮のミサイルの射程距離や高度、速度などの詳細なデータの分析を進めていると報告している。

日本の防衛省は、北朝鮮が3発の弾道ミサイルを発射し、すべて日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したと見ている。

防衛省の報告によれば、日本時間3月18日の午前7時44分ごろに北朝鮮の西海岸から2発のミサイルが発射され、その約40分後の午前8時21分ごろに、同じ場所からさらに1発のミサイルが発射された。

これらのミサイルは北東方向に向けて発射され、飛行距離は約350キロ、最大高度は約50キロで、朝鮮半島の東海岸付近に落下したと考えられている。

今年に入ってから北朝鮮が弾道ミサイルを発射したのはこれが2度目であり、前回は1月14日に中距離ミサイルの試射を実施している。その際、北朝鮮は新型の固体燃料を使用した「極超音速弾頭」を搭載した中距離ミサイルであると主張した。

北朝鮮のミサイル発射に先立ち、米国と韓国の軍隊は3月14日に10日間の大規模な年次合同軍事演習を終了したばかりである。

ブリンケン米国務長官は、18日に開幕した民主主義サミットに参加する世界の要人の一人であり、韓国の趙兌烈(チョ・テヨル)外相との会談も予定されている。この民主主義サミットは、バイデン米大統領が推進するもので、世界的な規模で民主主義の後退にどう対処するか、そして人権と自由への侵害をどう阻止するかについて討議することを目的としている。

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