米・EU制裁担当者が協議、ロ軍の調達で中国の役割に対処へ
Daphne Psaledakis
[ワシントン 21日 ロイター] – 欧州連合(EU)のオサリバン制裁特使は21日、ウクライナに侵攻したロシア軍を支援する可能性がある製品の中国からの輸出に対処する措置を、同盟国と検討していることを明らかにした。追加制裁などを検討する。
オサリバン氏はワシントンで記者団に対し、ロシアによる制裁回避を巡り、中国の役割が拡大していることや、先端技術製品の供給源としての東南アジアの生産拠点の役割にどう対処すべきかについて、米当局者と今週協議したと明らかにした。協議は継続するという。
西側諸国はロシアの収入源を断ち、先端技術へのアクセスを阻止するための一連の制裁を導入してきた。ロシアの制裁逃れにも対処しており、オサリバン氏はこうした取り組みにより、トルコ、セルビア、アラブ首長国連邦(UAE)といった国々を経由する軍事利用が可能な物品の出荷が減少したり、停止したケースもあると指摘。
「それが成功したため東へのシフトを目の当たりにしている。こうした製品の供給源として、香港や中国への注目が高まり、東南アジアにある欧米の生産拠点も供給源になっている」と語った。
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