欧州連合(EU)の欧州委員会は22日、ロシアとその同盟国ベラルーシから輸入する穀物に関税を課すことを提案した。ウクライナ・マリウポリの湊で2023年10月撮影(2024年 ロイター/Alexander Ermochenko)

EU、ロシア・ベラルーシからの穀物輸入に関税賦課提案

Philip Blenkinsop

[ブリュッセル 22日 ロイター] – 欧州連合(EU)の欧州委員会は22日、ロシアとその同盟国ベラルーシから輸入する穀物に関税を課すことを提案した。両国の穀物収入を抑制するほか、数カ月にわたって安価な輸入品に抗議している域内農家をなだめる狙いがある。

世界的な供給に支障をきたさないよう、EU域内を経由して他国へ輸出される穀物については引き続き通過を認めるという。

貿易業者は今週、ロシアとベラルーシからの穀物輸入は比較的少ないため、関税導入はほとんど象徴的なものだと指摘していた。

しかし欧州委は、ロシアの全体的な小麦輸出量が3500万トンから5000万トンに増加していることから、輸入が増加するリスクがあると説明した。関税は穀物1トン当たり95ユーロ(102.76ドル)、油糧種子が50%となる。EU各国政府の承認後に適用される。

関連記事
ウクライナ保安庁(SBU)は7日、ゼレンスキー大統領と複数の高官を対象としたロシアの暗殺計画に関与したとして、国家反逆などの容疑でウクライナ国家警備局の大佐2人を拘束したと発表した。
5月6日、米国ホワイトハウスは、ロシアによる法輪功学習者の逮捕に対して、再び声を上げ、中共とロシアの関係の強化に懸念を表明した。 中国での法輪功学習者に対する迫害は、生きたままの臓器収奪を含めてすでに有名だが、先週、ロシア警察が突然4名の法輪功学習者を逮捕し、その中の46歳のナタリア・ミネンコワさんが2ヶ月間の拘留を受けたことが判明した。
5月2日に開催された、米連邦議会上院軍事委員会の公聴会では、「世界の脅威」について議論され、ヘインズ総監は中共とロシアの秘密協力が政治、経済、軍事、技術の各分野に及び、特に台湾問題にも大きな影響を与えていると述べ。
ロシア当局は中国共産党と歩みを揃え、自国内で信仰への弾圧を強めている。モスクワ市トゥシンスキー地区裁判所は4日、法輪功学習者であるナタリヤ・ミネンコワ氏(46)について、2カ月間の拘留を命じた。
5月3日早朝、ロシア警察による法輪功学習者の家宅捜索が5件あった。「望ましくない組織」のために活動した疑惑で、4名が拘束された。ロシアの主要メディアが報じたが、法輪功に関して、中国共産党による誤った情報をそのまま流している。