孔子学院の開所式典…教授が壇上で抗議、横断幕掲げる「習近平とプーチンは協力」
日本でも中国共産党の浸透工作の一環として国会質疑に取り上げられた孔子学院。欧州ですでに数百が閉鎖され、市民の危機感も高い。しかし、この潮流に逆行してスペインのセビリア大学は8日、新たな孔子学院を開所させた。言論の自由に対する侵害を危惧する教授が開所式典で、突如壇上にあがり横断幕を掲げるという大胆な抗議行動に出た。
式典に”乱入”したのは、同大学のアジア研究マル・リエラ教授と卒業生の男性だ。あぜんとする壇上の責任者たちに驚いた様子の出席者たち。壇上には2つの横断幕、その一つには「学問の自由、国家の安全保障、人権、平和を守るための行動」と書かれていた。
もう一つには、現在のウクライナ侵攻を続けるロシアのプーチン大統領と、中国共産党の習近平による支援と協力について示している。リエラ教授は、同院開設自体が「スペインの大学学長会議で宣言した『ウクライナの平和を守るために全力を尽くす』に反する」と壇上で述べた。2人は警備員に退出を迫られるまで、壇上に残り続けた。
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