アグラのタージ・マハルに沿ってヤムナ川の浸水がみられる。2023年5月撮影(Photo by PAWAN SHARMA/AFP via Getty Images)

中国共産党が水を武器化する

水は天然資源の中で最も貴重なものだ。中国は、1950年代初頭に毛沢東率いる中国共産党が併合するまでインドとの緩衝地帯として機能していたチベット高原を今も統治しているため、アジアの水を支配している。

2022年半ば以降、中国は水資源に恵まれた高地を源流とする国際河川の越境流を、危険なダム建設計画によって武器化しようとする動きを強め、安全保障上の懸念を引き起こしている。

チベット高原は、アジアの10大河系の起点であり、10数か国の河川の源流であることから、中国が特殊な水辺国家であることがわかる。しかし、中国(共産党)政府は、水辺国家間の安定的で互恵的な関係の鍵を握っているにもかかわらず、どの下流国とも水利権の共有協定や協力条約を結んでいないという点で際立っている。対照的に、インドはバングラデシュやネパールを含むほとんどの近隣諸国と水利権の共有協定を結んでいる。

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