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モンゴルの草原

「空は青々とし、野原は果てしなく広がる。

風が吹き草がなびくと、牛や羊の姿が現れる」

この詩は、1500年以上前に詠まれた中国の古典詩で、恒久的なモンゴル草原を描写しています。この広々とした草原に生活する人々は、自然との緊密な関わり、闊達な歌や踊り、比類ない弓術と馬術で知られます。

モンゴルの人々は、伝統的にユルト(ゲル)とよばれる円形の移動式テントに居住します。アメリカの原住民の住居ティピーに似たものです。ユルトを住居として、広大な草原の中で家畜と狩猟を基盤とする、束縛のない遊牧民の生活を営みます。

毎年、これらの草原で、モンゴルの人々はナダームとして知られる夏祭りを開催します。レスリング、乗馬弓道の競技や歌と踊りは祭りの伝統的な催しで、民族間の友情を表し、繁栄の年になるよう祈ります。

――「神韻芸術団」(日本語ホームページ)より転載

https://ja.shenyunperformingarts.org/explore/view/article/e/7sBzSEHx3lc/モンゴルの草原.html

 

 

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「武力をもって天下を争い、王たる者が国を治める。」かつて、向かうところ敵なしとされていたモンゴル兵ですが、チンギス・カンの要求により、すべての兵士にシルクの肌着が配備されていました。
チンギス・カンが設立した非常に重要な制度の1つは、遊牧民族が最も愛する運動である狩猟を軍事訓練に変えたことです。狼、イノシシ、シカなどの獲物に関係なく、狩猟は訓練に変わり、戦士たちに協調作戦の信念を植え付けるためのものとなりました。
中世のヨーロッパにこのような伝説が流れています。遥か遠い東方の地にある英雄が現れ、その名は「プレスター・ジョン」という。彼はイスラム教国に勝利を収め、その首都を占領しました。
チベット民族の伝統に則った独自の生活は、踊りにも深く反映されています。おそらくこの舞踊様式で最も顕著な特徴は、 膝を使って途切れなく弾みながら、体を前方に傾ける動きでしょう。
神韻の演目では、モンゴル族の舞踊は、目を見張るダイナミックなものです。突き抜けるような青空のもとで広々とした草原を舞台に、腕の大胆な動きや、手首と肩のコーディネーションを重視した踊りが展開されます。
牧草地の馬乗りとして、モンゴル族の衣類は、天候から身を守るだけでなく、草原への愛着を反映しています。ぴったりと頭に合った帽子とチョッキの上着は欠かせません。ズボンは、がっちりとした皮革ブーツの中に入れられ、ブーツのつま先は保温のために上を向いています。