ロシアの軍事産業をひそかに助ける中共 (Photo by ALEXANDER NEMENOV/AFP via Getty Images)
制裁を逃れるために社名を変えた商社を利用して、ロシアに必要な軍事物資を輸出する中共

ロシアとウクライナの戦争の行方:中露同盟の不安定性とその可能性

ロシアとウクライナの戦争が続く中、中国共産党とロシアの関係は微妙なバランスを維持している。中国共産党は「三つのノー」政策を強調しつつも、実際にはロシアへの支援を続けている。この戦略的関係が、戦争の長期化とともにどのように変化していくかを分析し、中露同盟の不安定性とその潜在的影響について考察する。

ウクライナは、西側の支援を受けて軍事力を強化しており、ロシア軍の戦場での優位性は次第に薄れている。長期的には、ロシアの戦争遂行能力が限界を迎え、中露同盟の不安定性が、深刻な問題を引き起こす可能性がある。

4月8日、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相が中国を訪問し、中国共産党の外交トップである王毅外相と会談している。この会談は、中国共産党が、ロシア・ウクライナ戦争に対する態度を微妙に変え始めていることを示唆する。ロシアがウクライナへの侵攻を開始する直前の2022年2月、中国共産党はロシアとの「無限のパートナーシップ」を宣言していたが、現在では「三つのノー」の原則、すなわち非同盟、非対抗、第三国を対象としないという方針を強調している。これは中国共産党が、ロシアの軍事行動から距離を置こうとしている兆候とみられる。

▶ 続きを読む
関連記事
中国共産党(中共)が近年、核戦力の増強を急速に進めており、国際社会の懸念を招いている。中共が核戦力を急増させ、巨大な核施設ネットワークを構築している目的について、袁紅氷氏は、習近平政権の極めて危険な国家戦略が背景にあると分析している
なぜ海軍ではなく海警なのか。台湾東方海域での巡航には、低コストで圧力をかける中共の新たな対台戦略が透けて見える
中国の人里離れた砂漠地帯では、少なくとも3か所の大規模な軍事複合施設の建設が進められていると報じられた。
CSISの分析によると、イラン・ウクライナ戦への対応で米国の兵器在庫が枯渇。トマホークやパトリオット等の補充に3年以上を要し、西太平洋での対中防衛に脆弱性が生じている。一方、中国側も実戦経験不足という弱みを抱える
中国共産党がミサイル生産を急加速させている。ブルームバーグの分析によると、2025年には関連企業の売上が大きく伸び、供給網に関わる上場企業は少なくとも81社に上った。米国が中東でミサイルを消耗する一方、中共は台湾有事やインド太平洋での衝突を見据え、備蓄と生産体制の拡大を進めている可能性がある