儀礼と教養(イメージ図)

儀礼と教養【伝統文化】

中国には「儀礼の国」と呼ばれた時期があります。三千年前の周王朝の時代、周公が礼を定め楽律を作りました。その後、孔子などがこれを提唱し補足するにつれて、礼楽文化は儒家思想の核心となります。西漢の後、「儀礼」、「周礼」、「礼記」などの礼楽文化の経典は、学校に入り、古代の文人の必読書となりました。儀礼は「礼」の重要な一部です。

中国古代、人が習うべきものとされた六芸「礼楽射御書数」の中では、「礼」が先頭に置かれています。中国では伝統的に、儀礼を最も重視していたのです。「論語」にはこういうエピソードがあります。孔子は「不学礼、無以立」と息子・孔鲤に訓示しました。もし「礼」を習わなければ、出世することができないという意味です。

また、誰もがよく知っている「三字経」には、「人は子供の時から、異なった場所における各種の礼儀作法を習熟すべきで、礼節と儀式を習うべきだ」と指摘されています。昔から伝わる「訓示」、「家訓」、「校規」の中にも同じく、日常の衣食住、行い、人や物事に接する態度などにおいての儀礼、規範が記されています。

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